鬼灯様しかいらない【鬼灯】

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「大丈夫だよ」



僕はにっこりと笑ってAちゃんの頭に手を乗せ…


パシーン



「いった！！！」



乗せようとしたら思いっきり叩かれ、弾かれた。



「チッ！！！」



もちろんその犯人は鬼灯。


眉間にシワを寄せて、僕を見つめるあいつはいかにも機嫌が悪そうな顔している。



まあそれはいつもの事だけどさ。


何も聞いてこない辺り多分電話で大体は聞いたのだろう。


今は僕を好きな頭になっている事も知っているはず。


あ、そういえば入れ替わるって言ってたな…


って事はだ。


そうするとAちゃんは…



『鬼灯様、何するんですか。白澤様に。汚らわしい手で触れるのやめてくれません？』


「お、」



予想的中。

冷たく低い声。


まるで今まで僕に向けていた声を、言葉を、瞳を、あいつへと向けた。


って事は今は僕以外には興味がない状態という事。


僕以外には、冷たいんだ。


ははーんとニヤニヤとほくそ笑みながら、どんなリアクションをするのかとあいつを…


見ようと思ったのだが。



「んがっっっ！！！！！！！」



一瞬、目の前に近づいていた2本の指が見え避けようとしたのだが遅く。



「目潰しぃぃぃ！？」



ダイレクトに、あいつの目潰しが…



目が…

目がぁ…

ゆ、許さない…



「痛いいいいいいいいいいっ」








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