鬼灯様しかいらない【鬼灯】

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『んむむ』



私の目の前には私の目の保養の鬼灯様と
小さなおかっぱの女の子二人。


座敷童子達。



『んむむ』



その子達は鬼灯様の肩と腕に乗せられていて。



『んんんん！！！』



…羨ましい。

もんのすんごく羨ましい。



だってだって。

そりゃあさ、そりゃあね？

鬼灯様は忙しいのは知ってるよ？


知ってるけどさ…



そんな忙しい鬼灯様の貴重な休憩時間にさ

鬼灯様に…

鬼灯様に…


抱きかかえられてさ…

おかげで私最近鬼灯様不足で…


そりゃあ可愛いよ。


この二人。


だけど。

だけどさ。


この前なんか手を繋いでいたし…



『うううううううう』



私ともお話して欲しいのにい。



「どうしたんですか、机に突っ伏して」


『……鬼灯様ぁ』



座敷童子を抱いたまま、こちらへ来た鬼灯様は私に声をかけてくれるが顔も上げず鬼灯様の名前を呼ぶ。


来てくれたのは嬉しいけどさ…


嬉しいけど…



『私も抱いてくださいいいいい』



羨ましい。


私も…

私も鬼灯様の腕に…



「……」


『……』


「……」


『抱かれたいですううううう』


「妖怪といえど子供の前でそんな事言うのはいけませんよ」


『……』



だってさ。



『私の事もそろそろ構ってください』








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