鬼灯様しかいらない【鬼灯】

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『はあ……もういっそ、鬼灯様を私のものにしてしまいたいです』


「はい、良いですよ」


『……』


「……」


『……』


「……」


『…………え？』


「何です？」


『……は？』


「…？」



い、今何て？

この方なんて仰いました？



『……いいいいいいいいいいいいって！？』


「はい」


『え！？い、意味分かってます！？』


「もちろん」



え！？

鬼灯様！？

あの鬼灯様が！？

え！？


私今『鬼灯様を私のものに』って言ったよね！？

ちゃんとそう言ったよね！？

その返事に「良いですよ」！？



『えっ、えっ、』


「顔が赤いですよ。初めて見たかもしれませんね」


『そりゃあ赤くもなりますよ！！何言ってんですか！！』


「何で怒ってるんですか」


『怒ってなんかないですよ！！』



パニックなだけです！！

そ、即答だったよ！？

勘違いしてる！？


そ、そうだ。鬼灯様はどこかで解釈を間違って…


それか…



『いでで』


「何頬を抓ってるんですか。夢なんかじゃないですよ」



鬼灯様はそう言うと自分の頬を抓る私の手をその大きな手で包み、私をその綺麗な目で真っ直ぐに見つめる。



『ひっ…！？』


「はあ…あのですね」


『は、はい！？』


「夢だと思うのも勘違いしているんだと思うのもこんなに時が経てば仕方のない事だと思いますが」



え！？

私勘違いって言ったっけ！？

口に出したっけ！？

さすが鬼灯様！！



「あなたは今まで私とそういう関係になりたいオーラなんて一度も出したことないし、好きだとは言われた事はありますが付き合いたいだなんて一度も言われた事はないです。だからあなたはこういう関係…つまり友達以上恋人未満的なそんな関係を楽しんでいるのかとそう思っていたのですが、」









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