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『鬼灯さま!今日もかっこいいですね!』
「……」
『ねっ、ねっ!はああああああ!無視してツンとする鬼灯様もかっこいいです!』
「……」
『んふふ、真面目に書類を読んでる姿も…んぐ!!』
「煩いです。いい加減にしてくれませんか」
難しそうな書類に目を通している鬼灯様を見ていれば大きな手で私の口を覆った鬼灯様は鋭い目で私を睨みつけ…
私は『んぐぐ』なんて言いながらもうウハウハ。
何を隠そう鬼灯様は私の好きな人。大好きな人。
何でって?
鬼灯様を好きになった理由って?
え?もう一目惚れよ。
ここへ来て、鬼灯様に配属所を伝えられた時に、ね。
直感で思ったんですよ。
あ、好きって。
鬼灯様は「はあ」と小さく息を吐けば
私から手を離すと「ご飯にでも行きますか」と書類をまとめて席を立つから『あっ私も行きます!』とスタスタと歩いて行く鬼灯様の後を追いかける。
私よりもずっと高い背
スンっと一直線を見つめる綺麗な瞳
ふんわりと香る鬼灯様の香り
チラチラと見える筋肉質な腕
歩くたびにサラリと揺れる綺麗な髪
『はあ、もう好き』
「…声に出てますよ」
『いいんです!伝えたいんです!わざと声に出してるんです!』
「はあ…そうですか」
『はい!』
低くて心地の良い声
あ、鬼灯様のため息も好き
私がこんな風でも決して嫌がらず、突き放さないでいてくれる所も
『んふふ』
「何笑ってるんですか気持ちの悪い」
あ、ほら。今みたいに私の歩く速度にさりげなく合わせてくれる優しさとかも。
『鬼灯様に罵られるなら受け止めます!』
「ああそうですか。ドМなんですね」
そりゃあもう!
『鬼灯様限定で!』
大きく頷いた私をチラリと横目で見てすぐに前を向きなおす鬼灯様。
「ほら、着きましたよ」
鬼灯様はそう言うと食堂のドアを開けてくれる。
あ、好き…
単純なんです。
鬼灯様に関しては、ね。
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みぃーこ - 凄く、よかったです!鬼灯が裏では夢ちゃんの事愛してた、、!ヤンデレ出たらもう最高、、(性癖ですごめんなさい、、 (11月9日 16時) (レス) @page27 id: d99dd44019 (このIDを非表示/違反報告)
マジ - マジでとっってもキュンキュンです! (9月27日 22時) (レス) @page27 id: 2ded5cc478 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - とても面白かったです‼️ (8月9日 2時) (レス) @page27 id: 2cd608cf26 (このIDを非表示/違反報告)
tenp_555(プロフ) - 心臓が危ない……書いてくれてありがとうございます! (7月16日 10時) (レス) id: 8d249629d3 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 夢主が薬で白澤さん好きになって鬼灯さんを威嚇したとき、鬼灯さん内心焦ってたりとかしてたりして…?☺️ (7月9日 19時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2020年11月6日 21時