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だけど爆豪が言った意味は違ったようで、
「言っとくけど俺別に今まで女とこういう関係になった事ねえからな」
と言いながら、放っておいたトレーナーを綺麗に畳んでくれた爆豪に動きを止めた。
な、何だって？
爆豪が今まで…
『……彼女いなかったの？』
「あ？そんな暇なかったしな。興味もなかった」
『へ、へえ…』
爆豪の事だからもう何人もいるのかと…
だってめちゃくちゃ人気じゃん。
今じゃ知らない人はいないでしょうに。
女の人達がこんなイケメン放っておくはずがないと思ってたのに…
「そんなに意外かよ」
『え、う、うん…まさか私の方が先輩だったなん』
「はったおすぞ」
『ごめんなさい』
なんてね。
そんな事言いながら実は内心嬉しくて。
だって、爆豪の…
あの爆豪の初めてなのだ。
彼女だって
キスだって
当然一緒に住む事だって。
素直に嬉しくて、緩みそうになる口元を必死で噛みしめて我慢する。
意外とピュア野郎だったんだなあ…
慣れた手つきで私を抱きしめたくせに。
息が出来ないくらい、気持ちいいキスをするくせに。
幸せが溢れそうなくらいに互いの温度を重ねるくせに。
『どこまで才能マンよあんた…』
「あ？」
何考えてんだとでも言いたげな顔して横目で私を見る爆豪。
……はあ。
ダメだ。
最近、好きが溢れて止まらない。
どんな顔でも、何を言われても、愛おしく感じてしまう私は相当彼にハマってしまっているのだろう。
もう末期だ。
『ね、勝己』
「……んだよ、急に名前で呼ぶんじゃねえ」
『あ、耳が赤い』
「うっせえ黙れ」
『へへ』
「笑うんじゃ…」
ヘラリと笑えば、彼はキッと私の方へ体を向ける。
多分こちょこちょの刑をする気だ、なんて思いながらも口は勝手に動いて。
『好きだよ、大好き』
そう、声に出せば彼はピクリと肩を揺らして動きを止める。
そんな反応すらも大好きで。
私は止まらない気持ちを素直に伝えるように
彼の両頬に手を添えれば、軽くかかとを上げて赤くて形の良い唇に小さくキスを落とし真っ直ぐに赤を見つめて。
『ずっと、アイシテル』
そう言って、彼の背中に腕を回せば安心する香りが優しく私を包んだ。
おわり。
終わり
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まあり(プロフ) - レイさん» 鬼灯様の方も読んでくださっていたのですか！いやぁぁ、嬉しいお言葉ばかり…お気に入りだなんて嬉しすぎます！読んでくださりありがとうございました！よろしければ今後ともよろしくお願いします！ (2020年11月19日 21時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 私は普段超長編の作品を好んで読んでいるため、作者さんの作品は少し短く感じてしまいましたが、どちらもこれから何度か読み返しにくるだろうな、と思うくらいお気に入りの作品になりました!いつか続きが見れることを少しだけ期待して…笑 これからも頑張ってください！ (2020年11月19日 20時) (レス) id: 6aeabccc62 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 一気読みしてしまいました…!!鬼灯様の方を先に見つけ読んだのですが、どちらの作品も物語の続きのような、ストーリーの一部を見ているような気持ちでした！(続きます) (2020年11月19日 20時) (レス) id: 6aeabccc62 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 桜さん» わーっ！嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年11月8日 19時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
桜 - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年11月8日 15時) (レス) id: a3e07da17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2020年11月3日 21時
