ー ページ28
ー
しかもこれ、何が恥ずかしいって…
「つまり俺の事が好きなんですね？」
『……』
朝からホークスを褒めちぎった上、付き合いたいだの好きだの言って。個性の診断をされたのだから、ホークスへ言った事に対しての否定もできず。個性の性質上、嘘もつけないって事。
『……もう、私この家から出て行きます。出て行かせてください』
無理だ、一緒になんて暮らしていけない…意図しない所で自分の性格が真逆になるなんて…恥ずかしすぎる…
私は膝から顔を上げると、今度は正座してホークスに向き直す。
それにホークスからしても大人気のプロヒーローが自分に好意をもってる女と一緒に住むなんて迷惑だろうし…
元々そんなつもりで私をここに置いてくれてるわけじゃないのは分かってるからきっとホークスだってもう私の事は追い出すだろう、と覚悟を決めてホークスの言葉を待っていると。
「何言ってんですかー、この前いてくれるって約束したばかりなのに」
聞こえてきた言葉は私の考えとは逆の事。
何なら驚いて顔を上げた時見えたホークスの表情はこんな時まで口元の笑みが隠されていない。どれだけツボだったんだこの人は。
『ここに、いてもいいんですか？』
「はい、当たり前じゃないですか。そんな事で追い出したりなんかしませんよ」
まるで関係ない、みたいな感じの言い方をするホークス。
『そんな事って…、』
これって結構重要な事だと思いません？だって一方的に好意を持っている奴が家政婦してるんだよ？普通は…、
「で、さっきの答えは？どーなんです？」
『……答え？』
本当に追い出す気はないらしいホークスは私にそう聞くと片足をソファに上げて膝を抱えて悪戯っ子のような笑みでこちらに視線をやると「俺の事が好きなのかどうかっていう質問の答えです」って、言ってくる。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まあり(プロフ) - つぐみさん» ホークスかくの初めてなのでかっこよくなっていたのならよかった…！！気に入っていただけたみたいで嬉しいです☺️ (2022年5月27日 16時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ - やばっ！ホ一クス格好いい…!!ホント好きぃ！ (2022年5月26日 11時) (レス) @page13 id: b4a83244e3 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - あいさん» わーっ、ありがとうございます（ ; ; ）！もう、はい、天国なんです…！楽しんでくれたみたいで良かったです〜！ (2022年4月6日 20時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰っています ホークスが膝枕で寝てくれるとかここは天国ですか？ (2022年4月4日 23時) (レス) @page39 id: cee5a60f40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まあり
| 作成日時：2022年3月19日 21時
