私のせいだと言う ページ3
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「ここの傷どしたの」
『え、ああ、今日ヴィランに引っかかれた』
「ええ！！痛そうじゃん！！手当は！？」
『してないよ、ただの引っかき傷だし』
お風呂上がりの私の顔を見てすぐに傷跡を見つけると駆け寄って来た上鳴は私の部屋にある救急箱から消毒液と絆創膏を持ってこちらへ来る。
ちょっと待って。どうして救急箱の場所知ってるの？っていうかお風呂入る前は上鳴いなかったんだけど？
「いいから！傷跡残っちゃったらどーすんの！女の子でしょ！」
『大丈夫なのに』
鍵が開いていたのだろう、勝手に入って来る事はたまにあるからもう慣れた。
それについて特に言及するわけでもなく。どうして救急箱の場所を知っているんだと聞くわけでもない私は上鳴に言われるがままソファに腰を下ろす。
たかが引っかき傷。たいした事はない。それにヒーローなのだから傷なんてこれから嫌でもたくさん残るはず。
『私の事は気にしなくていいって何回も言ってるのに』
「無理だって何回も言ってるじゃん」
『何でよ』
「好きだから」
上鳴は消毒を拭きかけて垂れた液をティッシュで拭うと絆創膏を貼る。そして「これも何回も言ってるよ？いい加減諦めな？」って眉を下げて笑う。
『上鳴の方こそ諦めればいいのに』
このセリフも何度も言ってきた。答えは知ってる。
「諦められねーって！」
ほらね。そうやってまた、私の心臓を掴む。
別に気持ちに全く応える気がないわけじゃない。前も言った通り、ただ私が怖がりなだけ。
ヒーローなんて職業は、みんなから褒め称えられ頼られ、尊敬される。守り、時には自分も犠牲にする事だってある。
私の両親はそうだった。町のみんなを守るために命を懸けて戦った。そして死んだ。
それは私が中学生の時の話。だからって私はヒーローを嫌いにはならないし寧ろ私もそんな風にかっこいいヒーローになりたいとずっと思ってきてやっと。夢は叶った。
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まあり(プロフ) - 沙喰弥さん» きゅんしてくださったみたいでよかったです…！！ストーリーに一回は絶対出てくる邪魔キャラ出してみました！見つけてくださりありがとうございました（ ; ; ）！ (2022年3月28日 18時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
沙喰弥(プロフ) - あぁァァァ 寿命が縮むぞ〜((は？てかとっくの昔に完結してて＿|￣|○ il||liｶﾞｰﾝになってました（笑）てかあの後輩何なん？うちやったらたぶん殴ってると思う。(おい (2022年3月27日 14時) (レス) @page44 id: dbb174f3fa (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - なぴあさん» 見つけてくださり&最後まで読んでくださりありがとうございます（ ; ; ）！少しでもきゅんしていただけたなら良かったですー！！ (2022年3月16日 20時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
なぴあ - 終わって...しまった...だと!!? めちゃ上鳴尊かったです!!! お疲れ様でした!!! p.s.だいぶ前に完結してた...!!!! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: bc58708f8e (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 坊っちゃん団子さん» わーっ！！！ありがとうございます（ ; ; ）！他の作品でもたくさん楽しんでいただけたら嬉しいです😌 (2022年1月25日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年12月30日 16時
