角名は自称純情ピュアボーイ【角名倫太郎】

ポッキーゲーム…？あれ…？ ページ9

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『いい！？いくよ！？』


「いつでもいいよ」


『うっっわ、何その自信満々な顔！！』


「だって自信あるからね」


『ふっ、そんなにかっこつけてたら後で吠え面かくからね！』


「はいはい」



テストが無事、終わり。放課後。全教科の中で1番点数が高かったものを出し合い点数が高い方が勝ち。

負けたら言う事を聞く、という事になった私と角名。

部活は点検やらで休みらしくて、放課後に結果発表する事になり。治くんは宮侑をすごい形相で追い掛けて行ったから今教室には2人。

部活がない日はたまにこうして角名と話しているから、変な事ではなくて。寧ろ私は居心地が良くて好きだ。楽しいし。



『じゃあせーのね！』


「分かった」



私はニッコニコの笑顔を角名へ向けて、『せーの』と声をかけながら腕の中に隠していた紙をパッと角名の方へと向けた。



「……へぇ？」


『げ』



……お分かり、だろうか。

今の反応で分かったとは思うが。


下がっていくテンション。私の顔から一気に笑みがなくなり。それとは逆に角名は目を細め、楽しそうに笑う。



『ま、まさか…』



私の目に映る角名の答案用紙は数学。そして…



『96点！？』



まさかのまさか。目の前に出された答案用紙はかなりの高得点。

嘘でしょ！？角名はそれなりに勉強が出来るけどめちゃくちゃできるってわけじゃなかったはずなんだけど！！



「今すごく失礼な事考えてたでしょ」


『い、いや！？』



私はというと国語を出して90点。これが今回の最高得点なのだ。



『いけると、思ったのに…！！』



それで私が角名に勝って、一生下僕とか言ってみたかったのに…！！あ、言ってみたかっただけであって本当にするつもりはなかったけどね！？








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