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こういう時は大抵緑谷くんの事。
緑谷くん以外なら別に何とも言わないのに、何の因縁があるのかは知らないが緑谷くんと仲良くするのだけは許してくれないのだ。
周りのみんなは私達の雰囲気を察したのか、それぞれに喋るのをやめてこちらを見ている。
だが、私も。
爆豪も止まらない。
『ほんっとあれだよね、態度デカいくせに心狭い！！』
「あぁ！？そんなにデクがいいならデクにずっとくっついときゃいいだろうが！！」
『はあ！？何で！？』
「あん時はそうだったじゃねぇか！」
止まれ、止まれ。
思ってもない事を口に出しちゃダメ、後悔する。
『は？何？もしかしてサキがいた時の事言ってるの！？だったら何！？私が傷付いてる時に先にベタベタされてたくせに！？それって爆豪が私に怒る事！？』
違う、何を、言ってるの…私は。
声を荒げた私は、はぁ、と息をつくと爆豪を見つめる。
あ……
完全に、言い過ぎた…
珍しく、爆豪のその赤い瞳は揺れて。
目が合ったその視線はふいっと冷たく逸らされる。
「…そうかよ」
いつもみたいな声じゃなく、
『あ…ば、ばくご…』
消え入りそうな小さな声でそう言った爆豪はポケットに手を突っ込んで、私に背中を向けると自室へ向かって行った。
私…
何言ってるんだ…
あの時助けてくれたのも爆豪だし
爆豪だって良い気分でくっつかれてたわけじゃないのは知ってるのに…
「えっと、大丈夫？Aちゃん、」
後ろからかけられた声、麗日さんの声に、私はグルっと振り返る。
『うららかさっ……ど、どうしよううう、』
「ちょっ、泣いてる！？しかもかなりボロボロと！？」
自己嫌悪で涙が止まらない。
「ティッシュ係！」
「え、あ、うっす！」
『ありがどうっ…ぎりじまぐんんっ、』
「そ、そんな泣くなって！」
『だっでぇぇ完全に、言い過ぎたっ…私が、悪かったもんんんん』
汚い声で泣き喚く私に麗日さんも切島くんもまあまあ、と私を慰めてくれる。
「いや、爆豪も悪いぜ？」
「そうそう！Aちゃんは前に進んでるだけだし…」
『ううう、二人の優しさが辛いいいっ』
「え！辛い！？ご、ごめん！」
「と、とにかく話してきた方が良いと思うよ！」
『っうん、そうする、』
私は今の短時間で出来たティッシュの山をゴミ箱に捨てて、心配そうに私を見つめる二人にぐしゃぐしゃの顔でお礼を言い爆豪の部屋へ向かった。
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麗葉 - 途中まで同士！って思ってたのに途中から爆豪くんといちゃつきやがって！もっとやって下さい← (6月16日 1時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 檸檬さん» 一気読み…！！そう言っていただけですごく嬉しいです（ ; ; ）！読んでくださりこちらこそありがとうございました！！ (2021年11月14日 21時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 今日読み始めて最後まで読みました〜！もうとてもとても最高でございました……ありがとうございます(尊) (2021年11月14日 19時) (レス) @page50 id: 790fd21cd2 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - ＠たまふさん» わーっっっ！！！嬉しすぎるお言葉です…！！きっかけだなんて！！ありがとうございます！！ (2021年2月1日 19時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
＠たまふ - この小説、ヒロアカにハマったきっかけなんですよね… (2021年2月1日 15時) (レス) id: 89be39e03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2020年3月30日 17時
