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『あ、待っててくれたの爆豪、』
あれから気づけば下校時間になっており、
荷物を取りに教室に向かえば
自分の席に座って画面とにらめっこをしていた爆豪がオレンジの夕日にいい感じに照らされている。
「おっせぇ！！」
『ごめんごめん、』
「チッ、」
『よし！帰ろう！』
私は急いで自分のカバンを手に持つと爆豪に駆け寄る。
「……」
『…？何爆豪ボーっとして、』
席から立ち上がった爆豪はなぜか駆け寄った私を真っ直ぐに見つめている。
教室には私と爆豪の二人。
きっとみんなは気を利かせて先に帰ったのだろう。
爆豪と、制服で、教室に二人なんて…
『なーんか、セイシュン、だねっ』
「…あ？」
爆豪は今度は眉を寄せると、顎を少し持ち上げて私を偉そうに見下ろす。
だってそうじゃん！
好きな人と、放課後の校舎で…とか！
芦戸さんが言ってたよ！？
高校生活において必須なんでしょ？
『好きな人と、こんな風にいれるなんてすごい事だよきっと』
前の世界の私じゃきっと考えられない事。
携帯もってくればよかったかなあ。
写真でも撮っておけば…
「じゃあこれは」
『へ、』
爆豪の近くにあった机に軽く寄っかかって爆豪を見上げていると、
急に視界いっぱいに映った爆豪の整った顔。
そして、爆豪の手が私の髪と首の間に滑り込んできたと思ったら
そのまま後頭部に回り
柔らかい感触は私の唇を奪った。
『っ！？』
それは軽いキス。だけどそれでいて彼の温度が分かるほどの、優しいキスだった。
一瞬の事に頭が追いつかない私はポカーンと口を開けて爆豪を見る。
「ブス」
『へっ、だっ、だって！！そんな急に！！』
「急じゃなきゃいいのかよ」
『そ、そういうわけじゃっ…』
ほんっと、爆豪ってズルい。
これで彼女がいなかっただなんて。嘘だ。
私の心臓、どうしてくれんだ。
バクバクしすぎて過労死すんぞ！！
顔が、熱い。
心臓が、うるさい。
『ちょっと、待ってよ！』
パタパタと自分を仰ぐ私を見て鼻で笑った爆豪は鞄を持つとスタスタと歩いて行ってしまう。
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麗葉 - 途中まで同士！って思ってたのに途中から爆豪くんといちゃつきやがって！もっとやって下さい← (6月16日 1時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 檸檬さん» 一気読み…！！そう言っていただけですごく嬉しいです（ ; ; ）！読んでくださりこちらこそありがとうございました！！ (2021年11月14日 21時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 今日読み始めて最後まで読みました〜！もうとてもとても最高でございました……ありがとうございます(尊) (2021年11月14日 19時) (レス) @page50 id: 790fd21cd2 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - ＠たまふさん» わーっっっ！！！嬉しすぎるお言葉です…！！きっかけだなんて！！ありがとうございます！！ (2021年2月1日 19時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
＠たまふ - この小説、ヒロアカにハマったきっかけなんですよね… (2021年2月1日 15時) (レス) id: 89be39e03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2020年3月30日 17時
