私の個性 ページ28
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爆豪くんの朝の言葉は本当だった。
授業の間にある休み時間はさすがに来なかったのだが、問題は昼休み。
絶対に来るだろう、そう思ってチャイムが鳴ると同時にお弁当を手に持って教室から飛び出した。
…………とほぼ同時。
「テメェおいごら、どこ行こうとしてんだ」
『……え』
怖すぎて心臓が飛び出すかと思った程。
教室を出た瞬間真後ろから聞こえた低い声に、ロボットみたいに動きを固くさせて振り向いてみればそこには何と、爆豪くん。
どうして。早くない？何だこんな真後ろに？いや待って、ヒーロー科から普通科ってだいぶ距離あるはずだよね？どうやって来たの？え？
まさか爆豪くんがチャイムが鳴る前に向かっていたとは思えない。
『は、早くない…？』
恐る恐るそう聞けば爆豪くんは「あ？急いで来たからな」と涼しい顔でそう言うから。爆豪くんがそう言うのならきっとそうなのだろう。
……さすが、爆豪くんだ。瞬間移動もできるらしい。
……だけど。このまま捕まってたまるか。
授業中、ずっと考えていた。爆豪くんからどうやって逃れるか。
ずっと逃げて逃げて、逃げて。
爆豪くんが飽きるまで、呆れるまで、興味がなくなるまで、逃げ続ける。
………私は爆豪くんの邪魔にはなりたくない。だから。
『ねぇ、爆豪くん、私爆豪くんに興味ないって言ったよね？』
「あ？だから朝言ったろーが、お前が俺に興味なくても俺にはあんだよ」
『じゃあ私の気持ちは？爆豪くんがそう言ってここに来るたび迷惑だって思っていたら？それを無視してでもここに来たいの？』
よく言うよ。朝、来てくれて嬉しかった癖に。
私、女優にでもなれるんじゃないかな。
爆豪くんの言葉が嬉しくて、溢れ出しそうになる感情を押し殺す。
幸い、昼休みだからかクラスのみんなも色んな場所へ散らばっていて注目を集める事もない。
爆豪くんは私の言葉を聞くと、眉を寄せて分かりやすく不機嫌そうな顔をする。
ごめんね、爆豪くん。でも私はそんなあなたの隣にいれるほど強くない。精神的にも肉体的にも。
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まあり(プロフ) - ｒｉｓａさん» わーっ！！嬉しいお言葉！！ありがとうございます〜！！ぜひぜひ楽しんでってください！ (2022年8月17日 20時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
ｒｉｓａ - まありさんの作品ハマりました！気がついたらずっと見てて時間があっという間に過ぎたという感じでした。最新の作品じっくり拝見しますね (2022年8月17日 12時) (レス) @page41 id: 5efa103072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年10月4日 13時
