ナンパと警官 ページ23
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爆豪くんとは釣り合わない。そんな現実は分かっていた。けど、それは突然に突きつけられた。
ある日の、事だった。
学校も何もない休みの日、私はショッピングモールに出かけ。久しぶりのお買い物に浮かれすぎていて帰るのが遅くなってしまった。
建物から出ると外はもう薄暗く、ポツリポツリと電灯がついているのが見える。
……明日は学校だから、早く帰らなきゃ。宿題もやってないし。
そう思って私は帰路につく足を早めようとした。
だけど、それが出来なかったのは…
「なあなあ、これから遊ばねー？」
「いい所連れてってやるからよ〜」
「相手してよ？」
『っ…、』
私の目の前に立ち塞がっている、男3人だった。
『わ、たし、もう帰るので、』
早く、帰ろう。早く、ここを離れよう。
私の個性はこんな時に役立つものではないから、本当に嫌気がさす。
どうする事もできず男達を避けて前へ進もうとするが、そんな事許してくれるはずもない。
「震えちゃって、可愛いね〜」
「いいじゃん、ちょっとだけだからさぁ」
『っ触らないでください…！』
あろう事か男の1人が私の肩に手を回してくるからゾクリと鳥肌が立って、思わずその手を叩き落としてしまえば「あ？」というキレ気味の声に肩を揺らす。
……怒らせて、しまった。何をしてるんだ私は。
「おいおい、調子乗ってんじゃねーよ？」
「女だからって手出されないとでも思ってんのか？あぁ？」
『っ…、』
ここはまだ駅近く。チラホラ人は通るのに、誰も助けてはくれない。同情の目を向けられるだけだ。交番…はこことは反対側で、助けてもらえるはずもない。走って逃げたってどうせ追いつかれてしまう。
どう、しよう。
怖くて、無意識に震えてしまう手を抑えるようにぎゅうっと拳を握って下唇を噛む。
考えろ…
考えろ、私……、
「なあ、おい聞いてんのか！？」
「無視してんじゃねーよ！！」
『っ、』
ぐるぐると回る頭で、どうにかして逃げようと決めた時。視界の隅で男の手が振り上がったのが見えた。
殴られるっ…、
反射的に目を瞑った私に「やっちまえー」なんて仲間の声が聞こえた。
男の力で叩かれるって、痛いだろうな…、
最悪だ…今日、出掛けなきゃ良かった…
いつもならヒーローがここら辺をパトロールしているのに。
……とことん、ついてない。
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まあり(プロフ) - ｒｉｓａさん» わーっ！！嬉しいお言葉！！ありがとうございます〜！！ぜひぜひ楽しんでってください！ (2022年8月17日 20時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
ｒｉｓａ - まありさんの作品ハマりました！気がついたらずっと見てて時間があっという間に過ぎたという感じでした。最新の作品じっくり拝見しますね (2022年8月17日 12時) (レス) @page41 id: 5efa103072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年10月4日 13時
