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爆豪は言った通り、送ってくれるらしく。
街頭に照らされながら二つの影は帰路を歩く。
爆豪はペースを合わせてくれているのか、全然疲れないし速くなんてない。こんな時、ナチュラルに車道側を歩いてくれる所もさすが爆豪。
乱暴で横暴で、意地悪で口も悪いし顔も怖いのに。本当に優しい人。
この前、私が熱を出してうちへ来てくれた時も。もちろん夜遅くまで寝ていたからさすがに帰っていたけれど。リビングへ行けば「ちゃんと食え」と短いメモと。鮭粥とすりおろされたリンゴが置かれていて。
……すごく、嬉しかったなあ。
「お前いつも買って食ってんのかよ」
思い出しているとふと投げかけられた質問に隣を歩く爆豪を見る。
鼻、高い。
まつ毛も長い。
綺麗な、横顔。
かっこいいなこの野郎。
『あー…いつもは作ってるよ？今日はたまたま気分が乗らなかっただけ！』
一瞬だけ見惚れた自分の脳内を引き戻し前を向き直して爆豪に言葉を返す。
『爆豪、料理は……出来るよね！お粥すごく美味しかったもん』
「はっ、そんなんヨユーだわ」
『さすが。じゃあ今度作って！ハヤシライス！』
鼻で笑うのは爆豪らしい。
料理も出来てしまうのも爆豪らしい。
本当に何でも出来るじゃんこの人…
弱みとか握ってみたい……けど、そんなのもし握ったとしても爆豪が怖くて脅したりだなんて出来るはずないか。
「好きなんか」
爆豪がこちらを向いているのに気付き、手に持った袋を揺らしながらまた爆豪の方へ視線を戻して『うん、一番好き！』とニッと笑って見せる。
…すると赤い瞳が一瞬だけ揺れた気がした。
『え、何でそっち向くのさ』
「るせェ」
ふいっと反対を向いてしまった爆豪に首を傾げて覗き込めばなぜか下唇を噛んでいる彼の表情は今までに見た事はない。
『どうしたの爆豪、きもいよ？』
「殺すぞ」
何でそんな反応されたのかはよく分からないけれど、すぐに通常運転に戻ったから。別に機嫌を損ねたわけではないのかとほっとした。
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まあり(プロフ) - 冬海さん» わぁぁっ読んでくださりありがとうございます（ ; ; ）コメントもとても嬉しいし励みになります…！ (2021年7月22日 20時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
冬海 - 続編とってもうれしいです、これからも頑張ってください！ (2021年7月22日 18時) (レス) id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 愛留さん» 嬉しいですーっ！！読んでくださりありがとうございます（ ; ; ） (2021年7月12日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
愛留(プロフ) - いつも読んでます！続き楽しみにしてます！ (2021年7月12日 8時) (レス) id: 7830b54e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年7月9日 22時
