口が勝手に、ね ページ17
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「人間は動かせんのか？」
『いや、無理。生き物系は無理だった』
心地の良い風が頬を撫で、私も爆豪もベンチの背に思いっきり体重をかけてオレンジ色の空を見上げながら話す。
そろそろ首が痛いや。
今は個性の話。
前も言ったけど私の個性は念力。物を動かせる。今言った通り、生き物は動かす事はできない。
『もしできたら爆豪にあんな事やこんな事…』
「あ？」
『あ、やば。声に出てた？』
「テメェ変な事考えてんじゃねぇよ」
背もたれから背中を離して爆豪を見れば、整った顔でこちらを…いや般若のような顔で私を睨みつける。
『ちょ、ちょっとふざけただけじゃん？……いや、本当は爆豪に恥ずかしい事をさせてみたかったけどさ…』
「テメェ…口に出してる事に気づけ」
『嘘！？』
両手で口を覆うがもう遅い。
「…やってやる。喧嘩売ってんだろ？なァ？」
『え、ちょ、ちょ、タンマ！！』
ピクピクと眉を釣り上げていく爆豪に、私は咄嗟に木の下に落ちている色とりどりの葉を個性で浮かせて爆豪にべったりと。
『……、』
……しようと思ったけどやめた。
いや……個性を使いたくないのだ。
だってあれを最後に使ったのは…登校最後の…爆豪に見られた日。
使いかけた事はあるけど、ほら、爆豪に邪魔されて終わったし…
やめておこう。
そう思って、またベンチに座り直した私を見た爆豪は特に何か言うわけでもなく。
同じように座り直す。
爆豪ってば…
本当に、性格最高かよ。
察する能力高すぎ…
『………短気じゃなければ、最高なのに』
「………テメェ、」
『また口に出てたか、ごめん』
「ぜってーワザとだろお前」
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まあり(プロフ) - 冬海さん» わぁぁっ読んでくださりありがとうございます（ ; ; ）コメントもとても嬉しいし励みになります…！ (2021年7月22日 20時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
冬海 - 続編とってもうれしいです、これからも頑張ってください！ (2021年7月22日 18時) (レス) id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 愛留さん» 嬉しいですーっ！！読んでくださりありがとうございます（ ; ; ） (2021年7月12日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
愛留(プロフ) - いつも読んでます！続き楽しみにしてます！ (2021年7月12日 8時) (レス) id: 7830b54e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年7月9日 22時
