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たったの四時間。
お昼までに一度も治くんのクラスに行かなかっただけ。
それなのにこんなにも治くん不足になる。
そりゃそうだ。ここ何ヶ月も、毎日。毎時間飽きずに行ってたんだから。
……あ、ストーカーとか言わないでね。
毎日のルーティーンを崩したのだ。
『……………私のが治くん不足』
こうならない方がおかしい。
「何やそれ」
『わ、笑わないでよ！頑張って作戦実行して、』
「…作戦？」
あ、ちょ、ミスった。
クスクスと笑ってた治くんは私の言葉にピクリと反応すると机に肘をついて「何の作戦？」と詰め寄るように聞いてくる。
『それは…その……』
「何や逃さへんで」
『え、ちょ、逃げないから！手！離して！？』
私が逃げると思ったのか、机の上に置いてあった手を大きな手が包むから、ぶわぁっと顔が熱くなる。
無理だから！！手握られるのとか無理だから！！恥ずかしいから！！
「作戦って何の？」
少しだけ伏せ目がちで言ってきた治くん。ほら、また。ずるい！！！
『……』
「……」
『………っだぁぁぁぁもう！！押してダメなら引いてみろって作戦！！ちょっとやってみたくて！！だけど無理だった！！多分今、治くんが来てくれなかったら耐えられなくて私が行ってた！！多分！！』
治くんの表情と握られている手に、キャパオーバーになった私は早口でそう言うと。私の声に驚いて一瞬だけ私の手を握る力を弱めた治くんの手からサッと素早く自分の手を引っこ抜く。
全く…怖い！！治くん怖い！！
自分を好きな子にそんな事しちゃダメって言ってるのに！！無意識！？怖い！！
だけど治くんは、そんな私の気持ちも知らず。
「何や……それやったら、俺はまんまとその作戦に引っかかったって事やんな」
『引っかかった？』
「さっき寂しかった言うたやん。だから来たんやけど」
平気な顔でそんな事を言ってしまう。
『おさっ…！？さみしっ…！？ほんと！？』
「おん、ほんま」
途切れ途切れのその言葉を理解したのか治くんは柔らかく笑顔を作り、満足そうに頬杖をつく。
最近の治くん、本当に甘すぎると思うんだよね！？鼻血が止まらないの。まじで悩み。
「やからもう、その作戦はおしまいな」
『あっ、う、うん！おしまいにする！』
うん、うん、と全力で首を縦に振れば治くんはまた目尻を細めて笑った。
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ちかな(プロフ) - 一気に読んでしまいました（ ; ; ）胸がいっぱいです、、、本当に最高でした！！キュンが止まりません！治くんがデレデレ甘えん坊なのがもうたまらなくよかったです！ (8月1日 22時) (
レス) @page34 id: 94bbb03075 (このIDを非表示/違反報告)
ちかな(プロフ) - 一気に読んでしまいました（ ; ; ）胸がいっぱいです、、、本当に最高でした (8月1日 22時) (レス) @page34 id: 94bbb03075 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - バボさん» あーーっとても嬉しいです…！！素敵な治くんがかけていたのなら良かったです！私も侑くんとの絡みはとても好きです！笑 こちらこそ読んでくださりありがとうございました！！ (2021年8月18日 6時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
バボ - 全部読みました！！とっても面白かったです！治くんがかっこよくて優しくて最高でした。幸せになってね！侑くんとの絡みがめちゃくちゃ好きです…長々とすみません ありがとうございました！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: f5aeefa10b (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - あさなさん» 一気読み…！！嬉しい！！こちらこそ見つけてくださりありがとうございます（ ; ; ）！！ (2021年7月13日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年6月20日 10時
