さりげなくボディータッチするべし ページ44
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『あっ、治くんはっけーん！』
「Aちゃんやあ」
『お！スナくんもいる！』
「おー」
喉が渇いて自販機へ行けばそこにいたのは治くんとスナくん。ひらひらと手を振る治くんに私も振り返す。
よし、じゃあ今日はボディータッチ作戦！
さりげなくボディータッチすると男の子は意識しちゃうみたいって書いてあった！
さて。私がこれをできるのか。
………うん。できないと思う。
まず私が男の子に触れられるのか。
侑の事なら普通にぶっ叩けるんだけど。
『治くん何買ったのー？』
「ん？俺普通にお茶」
『ほう！スナくんは？』
「俺は水」
『ほう！それなら私はココア！』
「それならの意味が分からない」
『細い事は気にしないのー』
ポチッとボタンを押して、落ちてきたココアを手に取るとじんわりと熱が手に伝わる。
…うーん。まずは試しにスナくんに触ってみるか。
スナくんに触れられたらステップアップで、治くんだ！
私はなるべく自然を装って、『スナくん！』と壁に寄りかかっていた彼を呼ぶ。
そして。
『ほれ！あったかいでしょー！』
ココアを持っていた方の手で、袖から覗いてたスナくんの手に触れる。
「え」
『うわ、スナくん手冷たい！ココア貸してあげようか！？』
だけど思ったよりスナくんの手がひんやりしていて、思わず前のめりになる。
『スナくんって冷え性？』
それとも男の子ってこんなもんなのかな？
温度低いの？寒そう…
そう思いながら手に持っていたココアはスナくんの手に渡り、私がスナくんから離れようとした時だった。
「何やっとん」
『え？』
突然後ろから回ってきた腕は私の肩を引いて、急だったからそのままの勢いで後ろへ倒れるとポスっと何かに収まる。
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まあり(プロフ) - ♪神夜さん» わーっっ！！！お褒めの言葉ありがとうございます！そしてコメも！嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (2021年6月19日 20時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
♪神夜(プロフ) - とても面白いです。読んでいて明るくなる、好きな小説です。これからも更新頑張ってください！ (2021年6月19日 19時) (レス) id: 3e91c9a35c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年6月9日 21時
