予想外の作戦通り ページ37
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それから、私以外の三人が速攻アウト。
私も狙われていたけれどどうにか転けずに逃げ回っていて。
私が治くんを狙って投げても簡単にとられて。
正直、しんどい。
強豪バレー部に比べて、体力の差なんて比べちゃいけないほどにあって。
息も上がって、汗もだらだら。
それに比べて、治くんなんて余裕そうで。
私がボールを持っているというのに、私を見てニコニコしている。
「やったれAー!!負けたらぶっ叩くでー!!」
『うるさい侑!!馬鹿みたいに当てられたくせに!!』
「何やと!?元々は俺はスナだけの予定やったやん!!任務はやり遂げたし!?」
『ぐっ…!!』
「サムはお前に任せたでー!」
いや、外野から当てようとしろよ…
何かもう、侑に言い返すのですらしんどくて大人しく口を閉じる。
あの馬鹿が、治くんのアレに引っ掛からなければ二人で治くんをどうにかしようって思ってたのに。
私がダメでも、侑がいればどうにかって思ってたのに。
「何や、怖いんか?」
『こ、怖くないし!?勝負とはいえど?治くんにボール当てて痛い思いさせるの嫌だなあって思ってるだけだし?』
何で私と治くんの一対一になってんだよ!!
勝てる気なんかしないよ!?
多分これ相手チームにボール渡ったら速攻やられるよ!?
あー…
でもあれだ。
一応侑と考えた作戦がある。
もちろんさっきの対バレー部用じゃなくて。
でもなぁ…
決勝という事もあって、ここの体育館にいる人達の視線はほぼこちらへ向けられていて。
もちろん治くんのクラスの人達の視線も注がれているわけで。
でもここで勝てば治くんの写真がもらえるし…
優勝すれば打ち上げは先生の奢りで焼肉らしいし…
「自信もてや!俺の天才作戦やで!?」
天才作戦って何…
だっさい変な名前付けるな。
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まあり(プロフ) - ♪神夜さん» わーっっ!!!お褒めの言葉ありがとうございます!そしてコメも!嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いします! (2021年6月19日 20時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
♪神夜(プロフ) - とても面白いです。読んでいて明るくなる、好きな小説です。これからも更新頑張ってください! (2021年6月19日 19時) (レス) id: 3e91c9a35c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2021年6月9日 21時