隣のクラスへお邪魔します ページ4
ー
という事で。
『宮治くんいますか！！！』
チャイムが鳴り終わり、隣のクラスにダッシュで向かって大きな声で叫ぶ。
すると一瞬静まり返るが、すぐにまたザワザワと話し始める。
これももう随分と慣れたものだ。
これをもう半年。しかもほぼ毎休み時間にしている。
最初は「何だこいつやばくね？」みたいな目で見られてたけど、今ではもうみんなに認められていてね！
「治、トイレ行ってたよ」
『おお、スナくん！おはよ！』
「うん、おはよ。っていうか朝からすごい声聞こえてきたよ」
みんなが私から目を逸らす中、目の前に来てそう教えてくれたのはバレー部のスナくん。
治くんに話しかけるようになってから自然とスナくんとも話すようになった。たまに意地悪だけど優しくて良い奴なんですよ。
『あーそれがね、また侑が、』
今朝あった事を恒例のようにスナくんに愚痴ろうとすると、ズン、と頭に感じた重みに体を揺らす。
「Aちゃん、おはよーさん」
『うぇ！？おさ、治くん！おはよ！？』
「おさおさむくんて」
私よりもずっと高い身長だからか、治くんの顎が私の頭に乗っていて。
ああもう心臓が壊れてしまうよ治くん。
それと朝から最高の笑顔、ありがとうございます。ごちそうさまでした。
ほれ、見てみろ侑！私がいくら名前噛んでも治くんは笑ってくれるんだよ！！
『やっぱり治くんって前世仏様だよね』
「ん？」
「仏だったの治」
「いや、初耳」
治くんを見習え！！宮侑！！
毎分毎秒そう思うよ私は！！
「で、今日はどうした？」
治くんは私から離れるとスナくんの隣に立って、私を見つめる。いやん可愛い。
『ううん！顔見に来ただけ！』
「何やそれ」
『あ、スナくんそんな寂しそうな顔しないで！スナくんの顔もついでに見に来てるよちゃんと！』
「いやしてないし、結局ついでじゃん」
『まあまあ、そんな拗ねないでスナくん！あ、授業始まるから戻るね！じゃ、また！』
私が手を振れば二人とも手を振ってくれて。
もう、最高。
毎日欠かさずよく頑張ってると思うよ私も。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まあり(プロフ) - ♪神夜さん» わーっっ！！！お褒めの言葉ありがとうございます！そしてコメも！嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (2021年6月19日 20時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
♪神夜(プロフ) - とても面白いです。読んでいて明るくなる、好きな小説です。これからも更新頑張ってください！ (2021年6月19日 19時) (レス) id: 3e91c9a35c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まあり
| 作成日時：2021年6月9日 21時
