宮くんが可愛いと言ったらしい。1【宮治】

機嫌を損ねたか否か ページ24

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「何でお前の隣やねん！」


『それはこっちのセリフ！治くんがいい！それかスナくん！それか治くん！』


「はぁ！？俺の隣に座れて光栄やろが！」


『意味分かんない！ナルシストかよ！こういう男って本当嫌！ね！治くん！』


「まあお前よりモテてる自信くらいはあるわ！」



フッと鼻で笑ってドヤ顔してくる侑。

今は放課後、帰ろうとした時たまたま治くんに会ってファミレスに誘われたのだが。


私の隣にはなぜか侑。

前には治くん、斜め前にはスナくん。


何で！？

流れるようにスナくんと治くんは隣同士で座ったよね！？



「女やったらもっと可愛ええ奴が隣がええわ」


『…はぁ？？？』



…こんな奴なんかの隣じゃなくて治くんの隣が良かった！！



『ちょっと侑は他の席行ってくんない！？ほら！あそこ空いてるから！』


「お前が行けや！」



ぎゃあぎゃあと侑との言い合いを続けていると、目の前の二人はもう注文が決まったのかメニューをこちらへ置いてくる。



「本当すごいよね二人とも。毎回、飽きないの？」


『飽きるとかじゃなくて侑がいちいち喧嘩売ってくるんだもん』


「ムカつく顔してるからやろ！？」


『ムカつく顔って何！？17年この顔面で生きてますけど！？』



ほら！またそうやって！

治くんはお腹が空いているらしく店内に漂う美味しそうな匂いを嗅いでいる。可愛い。


あ、でも治くんの前の席で良かったと思うのは治くんの顔が見れる事。

食べてる姿が見れる事。


……侑はどっか行って欲しいけど。



数分後、何だかんだで注文を終え。

あとは料理が来るのを待つだけ。



『今日は練習休みなんだ？』


「おん、何か点検らしいで」


『そっか！あ、そういえば球技大会、何出るか決めた？』


「バレーはダメらしいからなあ。何やろなあ」



そろそろ行われる球技大会。

所属している部活のものには参加しちゃいけないらしく、治くんのくんもスナくんもバレー以外って事になる。


楽しみだなあ、治くんが他のスポーツやってるの見るの。






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