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だってほらさっきみたいに変な男が寄ってこないかとか…
『また拗ねてるの?』
「べーつにー?」
明らかに拗ねている俺に困ったように笑うAちゃんはその小さな手で俺の頬を優しく撫でる。
『今日ここで会えるのすごい楽しみにしてたんだよ?』
「会えるとは限らなかったのに?」
『だって貴大くんなら絶対会いに来てくれるもん』
…何だこの子。超可愛くない?
「はあああああ、ったく。うん、そうだね。会いに来るよ絶対」
息を吐きながら俺よりずっと小さいAちゃんをぎゅうっと腕の中に収めてAちゃんの匂いを堪能する。
『今日金曜日だし、一緒に帰ってもいい?』
「お、泊まってくれるの?」
『貴大くんが良ければ』
「おう。全然良い。もうあそこAちゃんの家も同然」
俺の腕の中でおかしそうに笑ってくれるAちゃんが愛おしくて、おでこに一瞬だけ唇を落とせば顔を赤くさせる。
うん、可愛い。
名前呼びやタメ口はだいぶ慣れてきてくれたが、こういう事はまだ慣れないみたいでいちいち可愛い反応をしてくれる。
『わ、私委員会だから!終わったら行くね!』
「おー、久しぶりに俺のバレー姿でも見てって」
『うん!』
俺は最後にもう一度Aちゃんを抱きしめる腕に力を込めると、背中に回した腕を解いて元気よく返事をした彼女に手を振った。
「あ、やべ。飲み物買って早く戻らなきゃ」
それから焦って戻れば松川に冷やかされ、挙句バレー部全員に俺とAちゃんが付き合っている事が知れ渡る事になった。
まあ俺的にはそのままいろんな人に広まってくれれば大満足なわけなんだけど、委員会が終わり部活を見に来てくれたAちゃんが色んな人から冷やかしを受け。
なぜが俺が怒られる事になるとは今の俺はまだ知らない。
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まあり(プロフ) - 黒瀬将哲さん» ちゃん付け!確かにそんなイメージあります!気にいっていただけたみたいで良かったです…!こちらこそ見つけてくださりありがとうございました( ; ; )! (2022年4月4日 21時) (レス) @page50 id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - マジでヤバかったです!もち、良い意味で!貴大くんがもうかっこよすぎて、所々深呼吸してました笑あと、めっちゃ共感したところなんですけど、貴大くんは「○○ちゃん」って呼んでますよね、絶対!本当に本当に尊くて最高なお話でした!!ありがとうございました!! (2022年4月4日 17時) (レス) @page50 id: 255371873d (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 冬桜さん» わーっ!!!解釈違いが起こらなくて良かったです…!こちらこそ読んでくださり、嬉しいコメントまでありがとうございます( ; ; )! (2022年2月24日 21時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 女主が攻めたりって今まであんまりなかったので嬉しいです!!可愛いマッキーが解釈一致すぎて…!!!!ありがとうございますありがとうございますありがとうございます (2022年2月24日 16時) (レス) @page50 id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - しおきゃらめるぱふぇさん» ううう、嬉しいです…( ; ; )ありがとうございます! (2021年8月3日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2021年5月31日 18時