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「どっか行く途中だった?」
『ちょっとコンビニに飲み物買いに行こうと』
「そうだったのか、止めちゃってごめんね?あー…ちょい待って」
花巻先輩はそう言うとベンチに置いてあった袋をガサゴソと漁る。
「これさっき買ったんだけど、まだ飲んでないから良かったら飲む?」
差し出してきたのはリンゴジュース。うん、可愛い。花巻先輩によく似合う気がする。
「買ったけど、俺まだスポドリ残ってるからさ」
『……じゃあ、いただきます。ありがとうございます』
花巻先輩の手にあったリンゴジュースを受け取ると、ひんやりとした冷たさが手に伝わってくる。
「って事で、Aちゃんも強制参加〜!」
『は?』
じんわりと冷えていく手が心地良いななんて思っていると、後ろからありえない力で押されどんどんと公園の中へと進んで行く。
及川先輩に背中を押されている。
どれだけ止まろうと足を止めても、ズルズルと押されるだけで。意味はなく、諦める。
『でも私スカート履いてますしー…』
今の私の格好はパーカーにロングスカート。
適当に組み合わせたものだが、さすがにスカートで動き回るのは…
「ん、これ。着る?」
花巻先輩も及川先輩に特に何か言うわけでもなく、今度はバレー部のジャージのズボンを渡してくる。
『いや、足の長さ、』
どう考えても無理。
嫌味ですか?花巻先輩。
そんな視線を向けるけど。花巻先輩は悪気なんてこれっぽっちもなさそうに
「紐結んで、折ればどーにかなんべ」
と白い歯を見せて無邪気に笑うから。
『……ずるい。すごくずるいんですよ花巻先輩は』
「んー?」
確信犯なのか、否か。
分からないけれど。
『……少し、だけですよ』
結局、負けて、私はその大きめのズボンに足を通した。
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まあり(プロフ) - 黒瀬将哲さん» ちゃん付け!確かにそんなイメージあります!気にいっていただけたみたいで良かったです…!こちらこそ見つけてくださりありがとうございました( ; ; )! (2022年4月4日 21時) (レス) @page50 id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - マジでヤバかったです!もち、良い意味で!貴大くんがもうかっこよすぎて、所々深呼吸してました笑あと、めっちゃ共感したところなんですけど、貴大くんは「○○ちゃん」って呼んでますよね、絶対!本当に本当に尊くて最高なお話でした!!ありがとうございました!! (2022年4月4日 17時) (レス) @page50 id: 255371873d (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 冬桜さん» わーっ!!!解釈違いが起こらなくて良かったです…!こちらこそ読んでくださり、嬉しいコメントまでありがとうございます( ; ; )! (2022年2月24日 21時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 女主が攻めたりって今まであんまりなかったので嬉しいです!!可愛いマッキーが解釈一致すぎて…!!!!ありがとうございますありがとうございますありがとうございます (2022年2月24日 16時) (レス) @page50 id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - しおきゃらめるぱふぇさん» ううう、嬉しいです…( ; ; )ありがとうございます! (2021年8月3日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2021年5月31日 18時