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「うおっ!?」
パシャッ
昼休み、曲がり角を曲がろうとしたら反対側から急に出てきた大きな壁と。
ヒタヒタとシャツに染みていく、液体。
冷たい。
『……』
「えっ、ごごごごっ、ごめん!!本当にごめんなさい!!」
目の前で頭を下げているのは、ピンク色の髪の毛で前髪が短めの大きな人。
確か、バレー部の…
笑顔だったその顔は私を見るなり真っ青になって引き攣り、焦りながらその頭を私に下げる。
「うわ、花巻お前何してんの」
その隣には黒髪のちょっと制服が似合わない大人っぽい男の人。その人も確かバレー部だった気がする。
『……はぁ、』
最悪だ。
水で良かったけど、盛大にぶちまけられた。
制服に。
あーどうしようかな、今日体操服持ってないし…
誰かから借りようかな…
夏じゃないからこのままじゃ寒いだろうし…
「まっじでごめんな!?ええと、とりあえず、ちょ、ちょい待ってて!?」
『…え、』
ピンク髪の人は私の返事なんて聞かず、黒髪と私を置いてどこかへ走り去ると数秒後、息を切らしてすぐに戻って来た。
「これ!タオル!使ってないから!それと、これもまだ着てないから良かったら使って!?」
私に差し出してきたのは、どこかのメーカーのフェイスタオルと多分バレー部のであろうジャージ。
私はそれを黙って受け取ると、とりあえずタオルで濡れた場所を拭いていく。
透けてないよね…?キャミ着てて良かった。
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まあり(プロフ) - 黒瀬将哲さん» ちゃん付け!確かにそんなイメージあります!気にいっていただけたみたいで良かったです…!こちらこそ見つけてくださりありがとうございました( ; ; )! (2022年4月4日 21時) (レス) @page50 id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲(プロフ) - マジでヤバかったです!もち、良い意味で!貴大くんがもうかっこよすぎて、所々深呼吸してました笑あと、めっちゃ共感したところなんですけど、貴大くんは「○○ちゃん」って呼んでますよね、絶対!本当に本当に尊くて最高なお話でした!!ありがとうございました!! (2022年4月4日 17時) (レス) @page50 id: 255371873d (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 冬桜さん» わーっ!!!解釈違いが起こらなくて良かったです…!こちらこそ読んでくださり、嬉しいコメントまでありがとうございます( ; ; )! (2022年2月24日 21時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 女主が攻めたりって今まであんまりなかったので嬉しいです!!可愛いマッキーが解釈一致すぎて…!!!!ありがとうございますありがとうございますありがとうございます (2022年2月24日 16時) (レス) @page50 id: e2ae2aafdb (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - しおきゃらめるぱふぇさん» ううう、嬉しいです…( ; ; )ありがとうございます! (2021年8月3日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2021年5月31日 18時