笑って、眉を顰めて、笑って。2【赤葦京治】

番外編2 ページ18

大嫌いゲーム

このゲームは愛してるゲームの反対で。

大嫌い、や別れようなどの言葉で相手にダメージを負わせたら勝ちというゲームである。








『赤葦』


「何？」


『……怖いよその顔やめて、とても言いづらい』


「普通の顔してるつもりだよ」


『嘘つけ。明らかにムッスーってしてる』


「してない」


『してる』


「言いなよ早く」


『何で怒ってんの！』


「そもそも何でこんなゲームしなきゃいけないの？」


『知らないよ！』


「じゃあしなくていいじゃん」


『そういうわけにもいかないんだよ』


「…いいの？多分俺がAに嫌いとか別れよとか言ったら、A泣いちゃうよ？」


『泣かないし』


「じゃあ言うよ？」


『うん』


「嫌い」


『めっちゃ真顔じゃん、赤葦怖いよ』


「……A、何で全然平気なの」


『赤葦が私の事大好きなの知ってるから！』


「……」


『じゃあ次私の番ね？』


「ダメ」


『え？』


「やっと付き合えたのに嘘でもそんな事言われるのは嫌だ」


『そんな悲しそうな顔しないでよ』


「続けるの？」


『だってやらないと、』


「続けるの？」


『……』


「ねぇ、A」


『ーっ分かった、終わり！終わりにするから！』


「ん」



結果。


強制終了。








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