私の安全地帯は爆豪の後ろ。2【爆豪勝己】 (ページ33)

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消えたあの子は不安を煽る。ページ33

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「で、俺が来たと」

『……はい、』

私はあれから学校の会議室みたいな場所へ案内され、相澤先生はもちろん。校長先生、他の先生、警察の前で数日前にサキに言われた事から死柄木弔の言葉、行動。それから爆豪と相澤先生が助けに来るまでの事を全て話した。

正直言って…

めっっちゃめちゃ緊張したよ！？

だって大人に囲まれて、話すんだよ？

緊張しないはずない。

警察が来たのはヴィラン連合が関わっているからだと聞いた。

そして、警察の人達はいくつか質問すると。今日はこれでと帰って行った。

そして私も。

今日はもう仕事も休んでいいからと、校長先生に言われ。寮へ向かっていた。

って言われてもなあ…

何もする事ないし…

あ、部屋の片付けでもしようかな。

物が散乱してると思うし…

「おい、A」

『へ、あ、相澤先生、』

寮まであと少しという所。

後ろから名前を呼ばれ。

振り返れば、そこには相澤先生。

追いかけてきたのだろうか、
…息一つ、切れてないけど。

「…悪かった」

『え、』

相澤先生はそのまま私の目の前まで来るとそう言った。

「よく、爆豪に助けを求めた」

『……そ、そんな、』

「お前が苦しんでる事に気付いてやれなかった。俺がお前に話を聞きに行った時点で気付くべきだった」

『い、いえ、大丈夫ですからっ、そんな、』

「……すまない、」

ちなみに、前のサキとの繋がりは何となく伝えた。

そうしないと今日の出来事に繋がらなかったから。

それに今日の事件は私だけの問題じゃないから。
ヴィランが寮内に侵入したという事は大事件なのだと聞いた。だから、仕方なく。全てを話した。

「これからはちゃんと守れるよう、こちらでも動く。サキだけじゃない。色んな脅威から守れるように」

相澤先生の真っ直ぐな言葉。

心の底からそう思っているような、言葉に。

私は『…はい、』としか言えなかった。

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