私の安全地帯は爆豪の後ろ。2【爆豪勝己】 (ページ18)

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緑谷くんと私。ページ18

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『…ん、』

喉の渇きに目が覚め、私はモゾモゾとベットから起き上がるとハンガーにかけられたパーカーを羽織って部屋の外へ出る。

今日は休日。

…確か今日はみんなで出かけるとメモ書きがあったから寮には誰もいないはず。

…はぁ。

誰もいないと思うと安心する。

相澤先生が来てからも、何も変わらず。

同じ行動をしている為、相変わらずみんなとはほぼ顔を合わせていない。

あー…

でもこの前。

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『…あ、』

「…あ、」

『……あ、』

「……あ、A」

いつもの様に夜中、みんな寝ている時間にお風呂に入ろうとキッチンの前を通った時。

…轟くんに会った。

『…こ、こんな時間に…何してるの…？』

しかもキッチンで。

ビビったよね普通に。

真夜中にイケメンがキッチンで包丁持ってんだもん。

「あぁ、蕎麦が食いたくなってな」

『え、あ、そ、蕎麦…え？手打ち？』

「あぁ、そうだが」

『マジか』

やば。急に蕎麦が食いたくなったからと言って真夜中に手打ち蕎麦作るか？

いいや、作らないだろう。

「…Aも食うか？蕎麦」

『え？あ、いいよ。大丈夫』

「………でも最近食ってないって聞いたぞ」

『…な、何言ってるの、食べてるよ…！』

「…そうか？」

『じゃ、じゃあ、私はこれで…、』

っていうことがあった。

久しぶりの会話だったのに、ちゃんと話せたなって。

しかもあの時いらないって言ったのに、結局…お風呂から上がったら絶対に目のつく位置にざる蕎麦が置いてあって。しかも「Aに」って書いてあって。

…嬉しかったなあ。

それに、久しぶりに食べれた。

そんな事を思い出しながらエレベーターを降りる。

…と。

「あっ！Aさん！」

『え、』

この声は。

私は声がした方を向く。

やっぱり…

そこにいたのは、緑谷くん。

急いで辺りを見回すが。

…良かった、誰もいないみたい。

『えっと……久しぶり…？』

「そうだね！久しぶり！」

緑谷くんだって、聞きたい事はあるはずなのに。

彼はパァッと花を咲かせた様な笑顔を私へ向けてくれる。

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