私の安全地帯は爆豪の後ろ。2【爆豪勝己】 (ページ1)

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ばっくごーくーん、あっそびっましょ。ページ1

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コンコン

『ばーくごー』

コンコンコン

『ばーくごーくーん』

ある日の休日。

仕事は一通り終わり、手が空いた時間。

私は爆豪の部屋の前にいた。

……暇だから。

外に出ない私は仕事がないとやる事がない。

だから暇！！

『ねえってばーいるでしょー？』

だけど何度呼んでも出てきてくれない爆豪。

いるはずなんだけどなあ。

切島くんも部屋にいると思うって言ってたし…

『ねー！まだワサビ入りシュークリームの事怒ってるのー？』

……

………

…………

で、出てこない…！

『ねーってばー！かっちゃー…』

「るせぇよボケカス！」

わお、久しぶりのカス。

ドアを開けた爆豪は、眉間にシワを寄せて部屋の前にいた私を見下ろす。

『おはよ！爆豪！暇！だからお邪魔します！』

「ああ！？テメェ勝手に入んじゃねえよ！」

開けてくれたって事は入っていいって事でしょ？だって今日が初めてじゃないもんね！

そして私は爆豪の声も聞かず部屋へ入って行く。あ、後ろでため息が聞こえた。って事はいいって事ね！？やった！

『出てくるの遅かったね！寝てた？』

「寝てねーよ、目瞑って意識飛ばしてただけだ」

『うん、それを眠るって言うんだよ爆豪！』

「で、何しに来た」

『言ったでしょ！暇！つまんない！』

「随分と図々しく出来上がったじゃねえか」

『爆豪なら許してくれるでしょ？』

「……」

『……』

「………クソが」

ほーら、優しい。

舌打ちをしながら床に座る爆豪は携帯をいじり始める。

『え、構ってくんないの？』

「ったりめーだろ。一人で遊んどけ」

『爆豪のいけ……ハハ、そんなに睨まないでよ、冗談だっていけず』

「あぁ！？」

怒った顔しながらも本当は怒ってない爆豪に、頬が緩む。

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