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『んー…良い天気だね』
「…おー」
昼休み、いつも通り校舎の端で座りながら。
クロくんに体重を乗せる。
びくともしないのはさすが。
『……』
「……」
『……研磨くんとの事、まだ拗ねてるの？』
「拗ねてマセン」
『ふふ、』
そんな事言っても口調も顔も、拗ねてるんだよクロくん。
クロくんは意外と嫉妬する。
この前の研磨くんの事も未だに根に持ってるみたいだし。
たまに男の子に呼び出される事にも、たまに拗ね拗ねモードに入ったりする。
『クーロくん？』
「……」
『……てつくん、』
「…は？」
『嫌だった？』
「……、」
私がそう聞きながら彼を見上げればぶんぶんと勢いよく首を横へ振る。
どうやらお気に召したようだ。
さっきまでの表情は消えて、口元が緩みきっている。
『クロくんはさ、』
「……」
『……てつくんは、』
「おう」
『ぷはっ、可愛いなぁもう』
クスクスと笑いながら、額をクロくんの腕に押し当てる。
『クロくんとてつくん、どっちが、』
「てつくん」
『即答』
「いや…Aに呼ばれるならクロくんも捨てがたい」
『真剣に悩み出さないでよ』
面白いなぁ、ほんと。
大きいくせに、私には甘えん坊で。
普段は読めないのにこういう時の感情が分かりやすくて、今だって堪らなく優しい瞳で私を見つめるクロくん。
そんなクロくんがすごく好き。
クロくんが言わなくても、伝わってくる私への気持ちも。安心できる。
……でも。そんなクロくんに、質問があるんです。
『で、クロくんはさ』
「……」
『てつくんは、』
「おう」
『……』
「……」
『私の事、どれくらい好き？』
クロくんが私を好きだって事は知ってる。伝わってる。分かってる。
でも…私にはあの子がいるから。
心のどこかで、信じきれていない自分もいて。
つい、言葉にしてしまった。
この人との関係だけは大事にしたい。
誰にも見つからないように、邪魔をされないように。
隠しておきたい。誰にもとられないように。したくて。
そんな風に思ったのは、初めてかもしれない。
今までは、ミキだからしょうがないと。全てを諦めていた。
だけど今、初めての気持ちが顔を出して。
クロくんなら答えてくれると、そう思った。
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まあり(プロフ) - 黒瀬将哲さん» きゅんしていただけたのなら良かったです…！！こちらこそ見つけてくださりありがとうございました（ ; ; ）！ (2021年12月29日 22時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲 - 最高でした！！もぅ、クロがカッコよすぎ♡トキメキをありがとうございます！ (2021年12月28日 21時) (レス) @page47 id: d01723e5ca (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - かれんさん» かれんさん、そんな風に言っていただけるなんて嬉しすぎます…！！でもあと一つ落としたら完結の予定なんです…、機会があればまた書こうと思いますのでその時はまたよろしくお願いします！！ (2021年5月10日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 完結してほしくないです泣くだらないことでもずっと書いて欲しいです！！！ (2021年5月9日 21時) (レス) id: b543d6bbb4 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - りおん。さん» りおんさん、読んでくださりありがとうございますー！あああああっそう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2021年5月6日 8時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年4月25日 20時
