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『……ここまで来たんなら、会いに来いバカ』
私はいつだって、会いたいの。
お腹は、痛いけど。
クロくんにぎゅってされるだけで、撫でられるだけで、落ち着くのに。
それから数分もしなかった。
バタバタ、と家の中で聞こえた足音にまた。布団から顔を覗かせてドアの方を見ていれば。
コンコン、とノックがして。
ドアが開く。
「……A?」
電話の声なんかより、ずっとよく聞こえる声。
私の名前を呼ぶそのトーン。
『こっち、来て』
布団にくるまったまま、ベットに座って隣を指差せば。クロくんは上着を脱ぎながら素直にそこへ腰を下ろす。
『…手、広げて』
「……はい」
『ぎゅってして』
「…ん、」
広げられた腕の中にぽすっと入れば、クロくんは言った通り私を優しく抱き締めてくれる。
優しい温度に、優しい腕。
「…俺がいても邪魔じゃない?平気?」
頭上から聞こえたそんな声に、『いてほしい」と言えば「ん、分かった」と短い返事が返ってくる。
『あ、飲み物とか、ありがと、クロくん』
「どういたしまして」
『薬とか、買うの恥ずかしくなかった?』
「全然大丈夫」
『そっか』
当然とでも言うようなクロくんの声に小さく笑えば、クロくんの手は私の髪を優しく撫でる。
『クロくんの手は魔法の手です』
「そ?」
『うん。落ち着く』
「そりゃ良かった」
『…ん、』
何度も何度も私の頭を往復する手が、すごく心地良くて。
私はいつの間にか眠りに落ちていた。
目が覚めればベットの中。きっちりと布団はかけられていて、おまけにクロくんの長い腕に抱き締められているからすごく暖かくて。
隣で寝ていたクロくんにお礼を言いながらキスを落とせば、「ん、」と返事が返ってきてまた、優しい温度で私を包んだ。
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まあり(プロフ) - 黒瀬将哲さん» きゅんしていただけたのなら良かったです…!!こちらこそ見つけてくださりありがとうございました( ; ; )! (2021年12月29日 22時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬将哲 - 最高でした!!もぅ、クロがカッコよすぎ♡トキメキをありがとうございます! (2021年12月28日 21時) (レス) @page47 id: d01723e5ca (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - かれんさん» かれんさん、そんな風に言っていただけるなんて嬉しすぎます…!!でもあと一つ落としたら完結の予定なんです…、機会があればまた書こうと思いますのでその時はまたよろしくお願いします!! (2021年5月10日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 完結してほしくないです泣くだらないことでもずっと書いて欲しいです!!! (2021年5月9日 21時) (レス) id: b543d6bbb4 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - りおん。さん» りおんさん、読んでくださりありがとうございますー!あああああっそう言っていただけてとても嬉しいです!! (2021年5月6日 8時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2021年4月25日 20時