太陽は眩しく笑う。4【煉獄杏寿郎】

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『だから伊之助くん！大人しくしててって言ってるでしょ？』


「へっ！」


『…全く』



そんなに天ぷらが楽しみなのワクワクしている様子で私の周りをうろちょろする伊之助くん。


ちょっと邪魔。

ついさっき分かったって言ったのに…

というか、なぜか煉獄さんも近くで見ているのだけれど…どうしてだろうか。



『……煉獄さん？』


「ん？どうした！」


『…いえ、何でもないですが、』


「そうか？」



それにどこかいつもの様子と違う気がするんだけど…
……何だろう。


返事もしてくれるし、何ならいつも通り口の端を上げて笑顔なのだが。


……うーん。

まあ今はいいか。

怒っているわけではなさそうだし…


今聞くのもアレだし、伊之助くんが帰ったら聞いてみよう。



「まだかっ？」


『こら、油に近付かないの！危ないでしょう？』


「へへっ！俺は山の王だからな！これくらい……あちぃ！！！」


『ほら言ったじゃない！』



伊之助くんが暴走する中、



「……む」



煉獄さんがちょっとだけ眉を顰め不機嫌そうな顔をしたのを私が知る由もない。








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