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『………煉獄さん、』
私は自然と顔を上げ、彼の綺麗な瞳と視線を交わらせる。
それだけで、少し落ち着いちゃった。
最初から、こうすれば良かったかもしれない…
「どうした？」
若干だが口角を上げて優しさを含んだその瞳で私を見つめ返してくれる煉獄さんが纏う雰囲気は温かくて優しいから、心地良い。
ついさっきまで何を言えばいいか分からなかったくせに、たった数秒でこんなにも簡単に、
『……自分を大事にしろと、無茶をするなど、生きろと…そう言うのなら…煉獄さんは絶対、絶対に私の元へ帰って来てください』
まるで感情が溢れ出すように、言葉がポンポンと出てくる。
『じゃないと…、じゃないと私っ…どうなるか分かりませんからね』
「……」
こんな煉獄さんの顔、初めて見たかもしれない。
目を開いてキョトンとしてまるで“予想外だった”。言葉にして表すならそんな表情。
だけど私は構わず言葉を続ける。
『煉獄さんがいない世界なんて色一つないんです』
何も楽しくないし苦しくて息も出来ない。
まるで何かに押しつぶされてしまうかのように苦しくてしょうがない。
『生きてる意味もないんです』
「……」
『最近、ずっと考えていたんです。私にとって煉獄さんはすごく大きな大切な存在で、堪らなく、好きで。もし…もしも煉獄さんがいなくなってしまったら…生きていたくもない。寝て、起きてもあなたのいない世界なんて映したくないからきっと目も開けないでしょう』
「……A、」
『私はきっともう、煉獄さんなしじゃ生きてはいけないんです。……どうしてくれるんですか』
全部、心の底からの本心。
私がここにいる意味も
私が生きている理由も
全部、煉獄さんだから。
いつの間にか、いつだって私の中は煉獄さんでいっぱいで。
今だってその手で撫でて欲しくて堪らない。
抱きしめて欲しくてしょうがない。
流れるように出てきたその言葉が一瞬止まると次の瞬間ポロリと頬に流れた涙。
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まあり(プロフ) - まゆさん» まゆさん、最後まで読んでくださりありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです！こちらこそ感謝です！！！ (2021年4月23日 19時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！１から拝見しててとても感動とキュンキュンと楽しさもあって....感動作をありがとうございます！ (2021年4月17日 1時) (レス) id: f2813c0044 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 明日香さん» また、すみません、ありがとうございます！ (2021年3月12日 21時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 43話の次が12話ですか？ (2021年3月12日 21時) (レス) id: 239fe8d3ac (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - まゆさん» さて、何が起きるんでしょう…？お楽しみに…！ (2021年3月10日 20時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2021年3月7日 13時
