ー ページ45
ー
『れーんごーくさん』
「……」
『煉獄さん?』
「……」
どうかしたのだろうか。
私、何かしたっけ…?
煉獄さんに無視されるような事…
先程から私の呼びかけに応えてくれない煉獄さんに頭を捻る。
だけど、理由が全く分からなくてどうすればいいのか分からない。
怒ってる……というか、拗ねているような…
『煉獄さん?どうしたんですか?』
「……」
『仕事で何かありました?』
「……」
『…これだけ無視されるのはさすがに傷付くのですが……、』
何度問いかけても振り返ってもくれない煉獄さんにそう言えば、煉獄さんの肩が少しだけ揺れた気がした。
「すまない!つい!」
『…つい?』
歩くのをやめ一歩、足を引いてようやくこちらへ振り返ってくれた煉獄さんの顔を見る。
…やはりどこか不満げな、まるで子供が拗ねているような、そんな表情だ。
「この前まで逃げていたのに随分と仲良さそうにしていたからな!」
『へ…?』
「猪頭の!」
『あ、伊之助くんですか?』
首を傾げればさっきよりも深く眉を寄せる煉獄さん。
そこで、もしかして、なんて自惚れも良い加減にしろとでも誰かに言われそうな事が頭に浮かぶ。
そして冗談半分に、『煉獄さんってばもしかして嫉妬してるんですか?』そう言ってみた。本当に冗談で。
だって煉獄さんが私なんかに嫉妬なんてするはずが…
「嫉妬か!うむ!その言葉を言われてピンときた!」
『…へ、』
「そうだな!俺は嫉妬した!」
『えっ、』
まさかの、肯定されて。
私は思わずあんぐりと口を開けて彼を見上げる。
い、伊之助くんに?
煉獄さんが?
『そ、それは…どういうっ……あのっ、もしかして伊之助くんと仲良かったり…、』
もしかしたら伊之助くんと仲良くする私に…
「いや!俺はあの少年に嫉妬した!」
そ、そんな堂々と…
ー
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まあり(プロフ) - まゆさん» 嬉しいですーっ!読んでくださりありがとうございます!最後までぜひよろしくお願いします! (2021年3月6日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこいい、、、最高!!!!更新楽しみにしてます!頑張って下さい!応援しています!(*^^*) (2021年3月5日 21時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 明日香さん» すみません!修正してきました!教えてくださりありがとうございます! (2021年3月3日 19時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 33話の次が26話ですか? (2021年3月3日 18時) (レス) id: c2c1adce1e (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 凪子さん» わーっっ!!ぜひぜひ最後までよろしくお願いします!ありがとうございますー! (2021年3月3日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まあり | 作成日時:2021年2月23日 21時