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そしてこの美少年に…いや、伊之助くんって言ってたな。


伊之助くんに熱い眼差しで見守られながらも無事、天ぷらを作り終えた。


しかも伊之助くんってば意外と手伝ってくれたし予想より早く終わった。


だが、いくつの天ぷら達がこの伊之助くんに吸収された事か。

完全に味見の量じゃなかった気がする。


でもまあ…



「うめーな!すっげーうまい!」


『そう?』



こんな風に美味しそうに食べてくれてこんな風に目を輝かせてくれるのなら、悪くない。


味見の量が多い事に気付いた時点で量を増やしておいて良かった。


その多めに作った天ぷらを縁側で頬張る伊之助くんをぼーっと眺める。



「約束だからな!また作れよ!」



天ぷらを頬張りながらこちらを見る伊之助くんは本当に綺麗な顔立ちだ。



『伊之助くんも約束守ってくれるならね』


「おう!お前と話す時は被らねぇ!」



…何だか少しだけ仲良くなった気がするや。


これをもし竈門くんや我妻くんが知ったらうるさそうだけど…


まあこういうのってタイミングだよね。うんうん。



「ん?あれってお前の迎えじゃねぇの?」



まだ食べ続けている伊之助くんを眺めていれば伊之助くんが私から視線をずらして私の後ろを指差す。



迎え?

煉獄さんかな?


もうそんな時間か。

私の口角は自然と上がり、伊之助くんが指差す方へ振り返る。



『れんごくさ…』


「……」


『……』



そこにいたのは、煉獄さん。

煉獄さんだったのだが。



『何ですかその顔。可愛いのですが』



私の目に映ったのは、何故か頬を膨らまし眉を寄せている煉獄さんの顔。



「帰るぞ!」



だけど煉獄さんは私の質問など無視して、それだけ言うと羽織を揺らして私に背中を向けるとさっさと玄関へと歩いて行ってしまう。


急にどうしたのだろうか。



『帰るね、伊之助くん』


「おう!またな!」



そして私は伊之助くんに小さく頭を下げ慌てて、そんな様子の煉獄さんの後を追った。









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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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まあり(プロフ) - まゆさん» 嬉しいですーっ!読んでくださりありがとうございます!最後までぜひよろしくお願いします! (2021年3月6日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこいい、、、最高!!!!更新楽しみにしてます!頑張って下さい!応援しています!(*^^*) (2021年3月5日 21時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 明日香さん» すみません!修正してきました!教えてくださりありがとうございます! (2021年3月3日 19時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 33話の次が26話ですか? (2021年3月3日 18時) (レス) id: c2c1adce1e (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 凪子さん» わーっっ!!ぜひぜひ最後までよろしくお願いします!ありがとうございますー! (2021年3月3日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まあり | 作成日時:2021年2月23日 21時

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