太陽は眩しく笑う。3【煉獄杏寿郎】

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アドバイスくらい、無条件でしてあげれば良いのに。


煉獄さんをこんなになるまで酔わせなくたっていいじゃない。



『……で、もちろんアドバイスはしてあげたんですよね？』



私がそう聞けば宇髄さんはにっこりと笑うと「当たり前だろ！この宇髄様だぞ！」だなんて言うからそのギラギラしてる髪の毛毟ってやろうかと思った。


…そんな事はさすがにしないけど。



「まあまあ、そのアドバイスを聞くかどうかは煉獄次第だがな！」


『聞かないように言っておきます』


「そう言うな、お前にとっても悪い話じゃないはずだぜ？」


『私？』


「あぁ、何たって…ふがっ、」



ここで、今まで口を閉じていた不死川さんが急に腰を上げると何かを言おうとしていた宇髄さんの言葉を遮るように容赦なくペシンッと音を立てて宇髄さんの口元をその傷だらけの手が覆った。


…痛そう。

…音だけで分かる。



「俺たちはこれで帰る」


『そうですか？』


「あァ」



そう言って立ち上がった不死川さんに、私も立ち上がる。


宇髄さんは「もう少しここにいよーぜー」なんて言っているが不死川さんが首根っこを掴むもんだからしょうがなく宇髄さんも立ち上がった。



「煉獄の事は悪かったなァ」


『大丈夫ですよ、結局宇髄さんのせいでしたし不死川さんが謝る事じゃありません』


「ひっでぇなあ！不死川も黙って見てたんだから共犯だろーが！」


『じゃあ不死川さん、また』


「あァ」


『宇髄さんは、さようなら』



私がそう言えば宇髄さんはまた喉を鳴らして笑うと、不死川さんとここを後にした。









宇髄「さーて、煉獄はどうすっかなぁ。俺のアドバイスを聞くか、聞かないか！」


不死川「さァな」


宇髄「いやー意外と俺の言った通りにしそうなんだけどよぉ。楽しみだなあ！まあ俺が言った通り、何かしら起こさなきゃいつか誰かに取られちまうかもしんねぇし！」


不死川「…まァ、上手くいけばいいんだが」

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