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「お前は捨てられた要らない子だ。そんな奴を、誰が必要とする?どうせここの奴だってお前を捨てるぞ?捨てなくてもお前を必要とはしない。今お前がここからいなくなったってどうでも良いだろうな」



煉獄さんはそんな事思ってない。


だって、笑ってくれた。

優しい言葉をくれた。

温かい手で撫でてくれた。



「そんな要らない子がここにいたって迷惑なだけだろうな」



男は鼻で笑いながらそんな事を言う。



『煉獄さんは、そんな事…、』


「言わないってか?思ってもないって?どうしてお前がそいつの気持ちが分かる?」



それは…と口籠る私を嘲笑うかのように歪んだ瞳は私を見下ろす。



「だったらどうしてお前は両親に売られた?…お前が要らない子だからだ。必要がないから」


『そんなの、』



両親はそうだったとしても、煉獄さんはっ…、




…男は知ってる。

どんな言葉が私を引きずり戻すのか。揺らすのか。

どんな言葉が私を傷付けるのか。

それはたった一言。

そんな一言で、









「愛す価値もないからだ」


『……っ、』



私だって人間だ。


傷付く。

刃物より鋭いもので切りつけられたみたいに痛む。



「だったら必要としてる俺が貰っちまってもいいよなぁ?」


『でも、』



でも、何?


続く言葉なんて見つけてない。


それなのに、言葉を繋ごうとするのは認めたくないから。

だけど男はそんなの知るはずもなく。

…いや知りながら、わざと追い討ちをかけるように言葉を続ける。



「本人に言われたか?お前が必要だって」


『……っ、』


「その顔は、言われた事ないんだな?」



飲み込まれるな。

その男の言葉に、耳を貸すな。


だって、言われた事がないからって…



「…それにしてもこの半年で驚くほど女に仕上がってやがる。身なりを整えりゃあこんなだったんだなぁ?」


『や、めて、』


「俺が面倒みてやるよ。お前がいねーとストレス発散が出来ねーんだよ」


『い、や…っ、』



男は私の手首を痛いくらいに強く掴んで、玄関から引きずり出す。



『行きたくないっ、』


「うるせぇよ!!」








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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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まあり(プロフ) - まゆさん» 嬉しいですーっ!読んでくださりありがとうございます!最後までぜひよろしくお願いします! (2021年3月6日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこいい、、、最高!!!!更新楽しみにしてます!頑張って下さい!応援しています!(*^^*) (2021年3月5日 21時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 明日香さん» すみません!修正してきました!教えてくださりありがとうございます! (2021年3月3日 19時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 33話の次が26話ですか? (2021年3月3日 18時) (レス) id: c2c1adce1e (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 凪子さん» わーっっ!!ぜひぜひ最後までよろしくお願いします!ありがとうございますー! (2021年3月3日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まあり | 作成日時:2021年2月23日 21時

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