太陽は眩しく笑う。3【煉獄杏寿郎】

ー ページ3

ー








それから洗い物も終わり、洗濯物も終わった。


いつもする事は大体終わったかな…

いつもこの時間は煉獄さんとお話しする時間なのだが、今日はそれはないみたい。


…出来るはずがない。



「煉獄さんの髪の毛、凄く綺麗ですよね！」


「そうか？」


「はい！目の色も！髪の毛と同じ色ですね！」


「まあな！」



まるで私なんて眼中になく、りこさんは煉獄さんへの声かけを途切れさせない。


さっき、一応お茶は置いて来たけどそれにも目もくれずりこさんが見つめるのは煉獄さんだけ。



『…凄いなぁ』



私はというと特にする事も無いので、庭の掃き掃除を始める。


すると縁側に座ってそんな会話をする二人の声が聞こえてくる。


煉獄さんは嫌な顔一つせず、いつもの表情も崩さず。



「もう言っちゃいますね！」


「何をだ？」


「好きです！」


「ははっ！俺は芋が好きだ！」


「結婚しましょう！」


「君は面白い事を言うな！」


「君じゃ無いです！りこです！りこって呼んでください！」


「うむ！すまない！りこ殿！」


「私っ、煉獄さんの為なら脱ぎます！」


「別に見たくはないな！」


「ひどぉい！」


「はは！」


『……』



いやいやいや。

メンタル強すぎでしょ、りこさん。


ほぼ我妻くんじゃんあれ…

すごく似てるじゃん…

それに煉獄さん、気持ち良いほどスパーンと跳ね返してるし…


あんなピクリとも表情崩さないで言い返してる煉獄さんの心の中覗いてみたいよ…



なんてチラリと横目で二人を見てみる。








ー

ー→←ー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す