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私は貧しい家に生まれた。


その癖父は朝から晩まで酒を飲み、母はその辺の男を引っかけて。


家に帰っては言い争い、挙句にその怒りは私へ。



「お前のせいで貧しいんだ」

「生まなきゃ良かった」

「あんたなんて要らない」



そう言われ、殴られたり蹴られたり。たまに熱した鉄で叩かれた事も。



毎日耐えた。

前に言った通り、ソレが私の中では普通だったから。


何も感じなかった。






そしてある日、私は売りに出された。


顔は良いからと、顔だけには傷がない私はすぐに売れたらしい。


父も母もお金を貰って喜んでいた。


今じゃその二人の顔すらあまりよく覚えていないが。


そして私は売られてからも特に状況は変わる事はなかった。


その家の家事をし、どれだけ頑張っても暴言や暴力は当たり前。






だけど耐え続けた。ずっと、ずっと。



だけどある日。


そう、私がここへ来る少し前。


私を買った男の機嫌がいつもより悪い時があった。


何が理由かはよく知らない。きっと仕事の事だろう。


その男は帰って来るや否や私の髪を引っ掴んできたと思ったら物がしまってある棚に私を投げつけた。





息が出来なくなって、堪らなく苦しくて。


痛かった。


だけどその男の怒りがそれで治まるはずもなくて、暴力がそのまま続いて



しばらく経った頃。




視界が霞んで、呼吸も難しくヒュッと音を立てていた。


けれどその男は次に私の上に馬乗りになると首に手を回してきて力を込めた。






その時、何となく思った。




とうとう殺されると。



数秒、足をばたつかせ抵抗を試みるも力に敵うはずもなかった私は諦めて目を閉じた。



…けれど、「−−さん!」そんな声が外から聞こえてしばらくすると男は私の上から退いて外へと出て行った。


正直もう半分意識が飛んでいた気がする。


耳も聞こえなくて、視界も真っ暗だった。



咳き込んだ私はゆっくり息を整えると立ち上がって…









ついにそこから逃げ出した。



その時、後ろから怒声が聞こえたし「お前の両親どうなっても知らねーからな!」なんて聞こえたけれど足を止めなかった。




両親なんてどうでも良かった。

どうせ私を捨てたんだ。

何とも思わなかった。









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設定タグ:鬼滅の刃 , 炎柱 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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まあり(プロフ) - annkoさん» あああっ貴重な睡眠時間をっ…!?お礼を言っても伝え切れないです…!ありがとうございます!!お仕事、頑張ってください!! (2021年3月29日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - あれから睡眠よりも続きを!…と、全て読破させていただきました!午前中の仕事に若干支障が出ています(笑)。でもそれよりも、もうニヤニヤして最高の時間でした…煉獄さん本当にかっこよすぎです!更新楽しみにしています(^^)頑張ってください! (2021年3月29日 12時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - annkoさん» annkoさんはじめまして!あああっ…お暇がありましたらぜひぜひ読んでみてください!コメントありがとうございます…!嬉しいです!! (2021年3月29日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - こんばんは!はじめまして!素敵なお話をありがとうございます(^^) 煉獄さん…本当かっこよすぎて!お話の展開もとても好きです(^^)続きを全部一気に読みたいです!更新頑張ってください(^^) (2021年3月28日 23時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - まゆさん» わーーっ!!!嬉しいです!コメありがとうございます!とても励みになります〜! (2020年12月26日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まあり | 作成日時:2020年11月29日 19時

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