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はぁぁあ。
このまま顔を上げたくない。
だって、確か煉獄さんがここへ来るまでに言っていた。私が知らない人が結構来ると。
そこで…私を…
紹介すると…
そう。
突然今日。
煉獄さんが帰ってくるなり出掛けようと言い出して久しぶりの外出に嬉しくてうきうきしながら煉獄さんの後をついてくれば立ち止まったのはこの店。
何かと聞けば、宇髄とかいう人が私を紹介しろとうるさく、勝手に日時と場所を決められたらしく。今に至る。
いやこれさっきチラッと見たけどさ。
本当に煉獄さんとしのぶさんしか知ってる人いないよ…
っていうか何?
紹介って。いらなくない?
私別に紹介される程の者でもないよ?
『しのぶさん…』
「はい、何でしょう」
『一緒に帰りませんか?』
「えぇ、せっかく会えたのにですか?」
『うっ…、』
そんな可愛い顔で見つめるなんてずるいや。
煉獄さんといいしのぶさんといい…
私は好きな人のそういう顔には弱いんだからね。自分でも最近知った事なんだけどさ。
ずるいずるい。
「ねぇねぇしのぶちゃん!」
「なんです?」
しのぶさんは私とは反対側の人に声をかけられそちらを向いてしまう。
でも私はしのぶさんから手を離さない。
だって煉獄さんは隣の人とかと話してるし…
何だあの派手な人…
キラキラしてる。目が痛い。
「あっ!やっぱり!あなたが!」
『っ!?』
煉獄さんの方をチラリと見てから、またしのぶさんのお腹辺りにへばりついていれば、ぐいっと寄ってきたのはピンクの髪の毛を三つ編みしている可愛らしい女の子だった。
「Aちゃん!可愛い!私ね!甘露寺蜜璃っていうの!よろしくね!」
『え、あ、……、』
ど、どうしよう…
え?これ私に言ってるよね?
名前言ってるもんね?
優しそうだし、怖いわけではないがビクリと体が勝手に反応して思わずしのぶさんから離れて仰け反ってしまう。
「まあまあ、甘露寺さん。Aちゃんはちょっと怖がりなんです。少しずつ距離を縮めていってあげてください」
「あっ!そうなの?ごめんね!?じゃあもし良かったらゆっくりでいいから仲良くなりたいなぁっ」
しのぶさんさすがだ。
私はそう言ってくれた甘露寺さんに本当に分かるか分からないかくらいの振り幅で頷いた。
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まあり(プロフ) - annkoさん» あああっ貴重な睡眠時間をっ…!?お礼を言っても伝え切れないです…!ありがとうございます!!お仕事、頑張ってください!! (2021年3月29日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - あれから睡眠よりも続きを!…と、全て読破させていただきました!午前中の仕事に若干支障が出ています(笑)。でもそれよりも、もうニヤニヤして最高の時間でした…煉獄さん本当にかっこよすぎです!更新楽しみにしています(^^)頑張ってください! (2021年3月29日 12時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - annkoさん» annkoさんはじめまして!あああっ…お暇がありましたらぜひぜひ読んでみてください!コメントありがとうございます…!嬉しいです!! (2021年3月29日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - こんばんは!はじめまして!素敵なお話をありがとうございます(^^) 煉獄さん…本当かっこよすぎて!お話の展開もとても好きです(^^)続きを全部一気に読みたいです!更新頑張ってください(^^) (2021年3月28日 23時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - まゆさん» わーーっ!!!嬉しいです!コメありがとうございます!とても励みになります〜! (2020年12月26日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2020年11月29日 19時