太陽は眩しく笑う。1【煉獄杏寿郎】

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「さぁ、寝るか！」



私が寝る部屋の前に立つ私と煉獄さん。まだ、湯浴み出来るような体じゃない私は布で拭き、煉獄さんはホカホカの状態で私の隣に立っている。


もうそんな時間なのか…


ここ数日寝てばかりだから体内時計が少し変な感じだ。



…まだ、もう少しだけ煉獄さんとお話ししたかったな。


煉獄さんと話すのは凄く楽しくて時間があっという間。


煉獄さんは色んな話をしてくれる。


仲間の事や、喋る鴉の事。

美味しいお料理屋さんや、甘味処。

弟さんの事や、後輩の事。


煉獄さんもすごく楽しそうに話すから、聞いているだけで楽しくて。



「ゆっくり休め！料理はすごく嬉しいが無理はするんじゃないぞ！」


『あ、はい、」



ここ最近じゃ、煉獄さんが仕事から帰ってくる前にご飯を作り、そして帰って来た煉獄さんとご飯を食べて、他愛のない話をして、湯浴み…まあ私は拭くだけなのだが、今みたいに煉獄さんが部屋の前までついてきてくれて、布団に入り眠りにつく。



だからこんな風に夜が来ると、少しだけ寂しくなる。

眠ればすぐだが、何だか少し勿体無くて。


なんて思う私は、最初に比べたら少し……いや、とても煉獄さんに懐いているのだろう。


刃物を突きつけた私はどこへ行ったのやら。

警戒心なんてまるでない。









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