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踊り始めた時より少しずつ近くなっていくお互いの距離。
まだ踊り続けていたいのに曲は終わりを迎えてしまう。
踊り終わると彼は側にあった真っ白な薔薇を一輪とった。
白い薔薇はこの王国の中でこの王宮にしか咲かない。この場所だけの特別なもの。
それを彼は私の髪に髪飾りのようにつけてくれた。
「…！ありがとうございます…」
私の胸はドキドキとうるさいほど鳴っていた。
こんな気持ち…一晩だけのつもりなのに…
私はこの気持ちをごまかすように髪を耳にかける。
すると彼はまた一歩私との距離を縮めた。
見つめ合う私達。
邪魔するものはなにもない。
彼の手が私の頬に触れる。
段々と近づく距離。
私はそのまままぶたを閉じた。
彼の吐息が感じられるほどになったとき…
＿＿＿＿＿ゴーンゴーン
12時15分前を知らせる鐘が鳴り響く。
帰らなきゃ…！
閉じていた目を開ける。
どうかしたの？とでも言うように私を見る彼。
「ごめんなさい…！私はここで失礼します…！」
頭を下げ、すぐに走り出す。
彼が何かを言った気がしたけど走るのに夢中で気がまわらなかった。
私はひたすら家路をたどった。
夢のような時間は終わりを告げた。
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Kai88(プロフ) - 感想の返信の仕方がわからなくて遅れてしまいました。すみません！いつも楽しみにしていただいてるなんてとても嬉しいです。これからの励みになります。今、ジミンメインの話を考えているところなのですが...なにかリクエストがあれば教えてください！ (2016年5月8日 16時) (
レス) id: 5f22d4269d (このIDを非表示/違反報告)
か - 続きを凄く楽しみにしています。自分勝手なのですが、ジミンメインも書いて欲しいです。 (2016年5月7日 1時) (レス) id: b3a00717c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kai88 | 作成日時：2016年4月4日 21時
