Episode.52 ページ7
｢A、冷やすものとあと飲み物も…いると思って持ってきたんだけど…｣
部屋が狭いため、千切と2人でベッドに腰かけていると、冷やすものを持ってきた潔が帰ってきた。
｢潔か、サンキュ。｣
『世一！ほんと、ありがとね…えへへ。』
(あー、なんか、あんなことで号泣してたのが恥ずかしくなってきたなぁ…)
潔はAに暖かいお茶を渡すと、隣に腰かけた。
｢泣き止んでるみたいだな。良かった｣
『えと、ご迷惑をおかけしました……あったかい。』
潔に手渡されたお茶を飲み一息ついていると、千切が口を開いた。
｢なんかあったのか？｣
言い難いなら言わなくてもいいけど。と気を利かせた一言を言ってくれる彼は、ほんとに優しいんだなと思う。
『いや、そ、そんな大したことじゃないんだけどね…』
(変な心配かけたくないし、黙っておこうかな……なんかややこしくなりそうだし？)
うーん、となかなか話し出せずにいると、潔がAの頭にぽん、と軽く手を置いた。
｢大したことないとかあるとか、関係ないよ。Aが泣いてたんだから……だから、俺は力になりたい…と思う。｣
『よ、世一……！！』
｢そうだぞ？ただでさえAはブルーロック内の唯一の女子なんだから、しんどいことも多いと思うし…俺らのことも頼れよな。｣
『千切くん…！！！』
(うびゃーーっ！！2人ともいい人すぎるよぉおお、だめだ、泣いちゃダメだ私っ！！うぅっ、だめだってぇ…！)
『ぅ…』
Aの思いとは裏腹に、どんどん涙が目から溢れ出てくる。必死に止めようと上を向いたり、両手で顔を仰いだりしてみるが、なかなか止まらない。
急に環境が変わったということもあり、知らぬ間にストレスが溜まっていたのだ。
｢よーしよし。我慢すんなよ。｣
千切に背中を撫でられて、とても温かい気持ちになった。小さい頃になくした母の姿を思い出したからだ。
Aは2人に支えられて安心したのか、ぐっすりと眠りについてしまった。
｢寝てる顔も可愛い…｣
ボソッと潔がそう呟いたのを、千切は聞き逃さなかった。
｢なんだよ潔、Aのこと好きなのか？｣
ニヤニヤとしながら潔に問いかける。
｢……うん、多分、好きだよ…｣
千切は、軽く微笑んでAのほほを撫でる潔が思ったよりも真剣にAが好きだと察した。
(……なんだ？このモヤッとしたのは。)
続く (更新停止中)
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みかん - 更新待ってる (1月3日 18時) (
レス) @page7 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
おみそ - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ好きですうううううううううううう (2023年2月26日 12時) (レス) @page7 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
あめみや。 - 頑張れ千切！！お前ならいける！！更新頑張ってください (2023年1月25日 22時) (レス) @page7 id: fa3c2f95ab (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» コメントありがとうっ！！何とか続編作れたァ！！もっと甘々に持っていきたいと思ってるから、頑張って攻めてみるねっ！！あくまでも無理やりはしたくない凪くんカッコよすぎるよねぇ(；；)ありがとう！更新頑張りますっ！！ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2023年1月24日 15時
