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Episode.51 ページ6

『うわぁ〜んっ、士道くんのクソボケがぁ〜っ!!』





わんわんと泣きわめきながら歩くA。



ファーストキス…は玲王だが、あれはお互い故意出なかったため実質ファーストでは無いのでは?という気持ちになれたが、士道のあからさまなキスは言い訳できる気がしなかった。




Aは意外と乙女思考なのだ。ファーストキスは放課後、夕日の指す屋上で好きな人と二人っきりで……なんて考えていたAにとって、無理やり奪われるというのは夢を壊されたのと同じだ。





『わだじの純白がぁ〜ぁっ!!うわぁぁんっ!!』





世一達ほど仲がいい人とならまだしも、出会ったばかりの人に奪われるのは、相当ショックが大きかったらしい。


いまだに大声で泣き続けている。





「…… ?」




最初にAに気がついて声をかけたのは、




「A!?ど、どうしたっ!?」



「なにやってんの?そんなに擦ったら目腫れるよ。」





『んぇ?ちぎりぐんっ、よいち…?』





潔と千切だった。





「潔、冷やすもの持ってこれるか?Aはこっちおいで。」




「わ、分かった!取ってくる!!」





潔はそう言うと、保健室の方角に走っていった。




『え…よ、世一!?って、行っちゃった…』




「Aはこっちだっての。」




『あぇ?ちょ、どこ行くの??』




Aがそう聞くと、決まってんだろ?部屋だよ。と言いながら、服の袖で涙を拭き取ってくれる。




『………?』





なんで部屋に…?という表情をしているとはぁ、と溜息をつきAの腕を引いて歩き出した。





「そんな顔して出歩いてたら恥ずかしいだろ?鼻水、垂れてるし。」



『うっ、うそっ!?!?』



恥ずかしっ!?!?と鼻を隠すAに、嘘だよ。といたずらっぽく笑う千切。





『なっ…!嘘って、』



「話聞いてやるから、大人しく着いて来い。」



『………あ、ありがど…』




心優しい千切に、再び涙が溢れ出てくるA。




「ぷっ、なんでこのタイミングで泣くんだよ」




泣き虫、と笑う千切の存在はAにとって、とても居心地のいいものだった。




『泣いてないよっ、鼻水だよコレ。』



「もっと汚ぇだろそれ。」



『へへっ…』



そんなたわいもない会話をし、部屋に着く頃にはすっかり涙も止まっていた。

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みかん - 更新待ってる (1月3日 18時) (レス) @page7 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
おみそ - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ好きですうううううううううううう (2023年2月26日 12時) (レス) @page7 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
あめみや。 - 頑張れ千切!!お前ならいける!!更新頑張ってください (2023年1月25日 22時) (レス) @page7 id: fa3c2f95ab (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» コメントありがとうっ!!何とか続編作れたァ!!もっと甘々に持っていきたいと思ってるから、頑張って攻めてみるねっ!!あくまでも無理やりはしたくない凪くんカッコよすぎるよねぇ(;;)ありがとう!更新頑張りますっ!! (2023年1月24日 22時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もなか | 作成日時:2023年1月24日 15時

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