Episode.46 ページ1
凪くん、今、私の事可愛いって言った……?
「おーい、固まってる……?」
『ハッ……!!』
「あ、動いた。」
凪の「照れてるの?可愛い」発言により、思考が止まっていたAはハッと息を吹き返した。
(あっぶない危ない……持ってかれるところだった(?)。って言うか凪くんてこんなキャラだっけ??あれ?私がおかしいのかな??)
Aはいつの間にか立場が逆転していることに気がついた。
今まではAがイケメン達を追いかけ回しては迷惑かけ、引かれる……という流れだったが、いつしか流れが変わっていた。
そう、追いかる側から追いかけられる側になったのだ。
『まっ、まじか……一体いつから!?』
「……?なんのこと?」
自分からちょっかいをかけるのは手馴れているが、モテたこともなく、グイグイ来られたこともないAにとっては致命的だ。
『こ、これ、ほんとにまずいのでは……!?』
Aは事の重大さに気づいたが……遅すぎた。
「さっきから何言ってるか分からないけど……ほら、行くよ。」
いつの間にかAの手から洗濯カゴを取って歩き出していた凪の後ろに慌てて着いていくA。
『ご、ごめん私が持つって!』
「いーよ、俺が持った方が早いし。」
『いやほんとに誰あなた……』
「道案内よろしくねー。」
______
____
『結局干すのは私がやるのね。』
「だってめんどくさいし……持っていくだけだと思ってたし〜」
洗濯物を干すAと、ベンチにゴロンと横になってスマホゲームをする凪。
いつもの凪の様子に戻ったので、Aはどこか安心しているようだ。
『よし、干せたーっ!!一旦休憩だぁっ!!』
「ぐえっ……あ、」
くつろいでいる凪が癪に障ったので、背中を思いっきり踏んづけるA。
凪のスマホにはゲームオーバーの文字が浮かんだ。
「死んだ……」
『つーかーれーたぁ!!全身が痛いっ!私もごろごろしながらゲームしたーい!!』
凪に軽く体重をかけたあと、満足したのか背中から降りて、ちょこんと床に座った。
「……じゃあする?」
『え、げーむ?』
「うん。ほらここ、座って。」
そう言うと凪はベンチに座り直し、足を軽く開いてぽんぽん、と間に座るように催促した。
『まじですか。』
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みかん - 更新待ってる (1月3日 18時) (レス) @page7 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
おみそ - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ好きですうううううううううううう (2023年2月26日 12時) (レス) @page7 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
あめみや。 - 頑張れ千切!!お前ならいける!!更新頑張ってください (2023年1月25日 22時) (レス) @page7 id: fa3c2f95ab (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» コメントありがとうっ!!何とか続編作れたァ!!もっと甘々に持っていきたいと思ってるから、頑張って攻めてみるねっ!!あくまでも無理やりはしたくない凪くんカッコよすぎるよねぇ(;;)ありがとう!更新頑張りますっ!! (2023年1月24日 22時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もなか | 作成日時:2023年1月24日 15時