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Episode.7 ページ9

『ふぅ。やっぱり2人で作業すると早く終わるねっ!!手伝ってくれてありがとう!凛!』



洗濯機のスタートボタンを押して一息つく。



「お前が鈍臭いから、仕方なくだ。」



仕方なく、という部分を強調する凛。

彼は口調こそ最低レベルだが、ただの照れ隠しなのかもしれないと思うと可愛いものだった。



『んへ、そんなこと言って最後まで手伝ってくれたじゃんね?』



「……うるさい。もう行くからな」



お前ももう目障りな動きすんのやめろよ。と言うとさっさと部屋を出ていってしまった。


『お前じゃなくて、私の名前はAAだからねーっ!!!』



去っていく凛に届くような声量で叫ぶ。
返事は聞こえなかったが、きっと聞いてくれたはずだ。



『ふむ……凛は素直じゃないのね?』


メモの糸師 凛の欄に、(ツンデレイケメン黒髪王子様)と書いてノートを閉じる。



あ、洗濯おわったから絵心さんに連絡しないとっ!!



私はポケットの中のスマートフォンを取りだした。



『あっあれ!?電源つかない……っ!何もしてないのに壊れた!?!?』



何回画面をタップしても反応がないスマホ。



どどど、どうしよう!?絵心さんから貰ったものなのに……っ!!!



私がスマホをいじりながら焦っていると


「あの、そこ通りたいんですけど……」


ちょっといいですか?と控えめに声をかけられた。


スマホに集中していたら、いつの間にか道のど真ん中に立っていたようだ。()



『ごめんっ!すぐどくね!?』


って、前髪多!?それちゃんと前見えてんの大丈夫!?



「あの、マネージャーのAさんですよね?」


『えっ!なんで名前知ってるの!?』


「盗み聞きしてた訳じゃないんですけど、さっき叫んでるのが聞こえて……」



あっ、そういえば凛にお前呼びされるの外野で叫んだんだった。


『君の名前は?前髪くん。』


「えっ…前髪……。僕の名前はニ子一揮です。よろしくお願いします。マネージャーさん」



前髪くん元いニ子一揮くんは前髪を整えながら答えた。



『二子くんね!って言うか、苗字じゃなくて名前で呼んでよっ!』


「分かりました……A、さん?」



自信なさげにそう呟く二子くん。


なんか……かわゆい。愛でたい。敬語も悪くないネ



『そーそー!あっ!!所でさ!!』


二子くんって機械得意だったりするのかな!?なんか賢そうだし!(小並感)

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黒糖さまでーす - 良い (2023年3月29日 18時) (レス) @page18 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます(;;)めっちゃモチベになりました…!これからも頑張りますので宜しくお願いします(*´˘`*) (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» りおちゃんありがとうございます- ̗̀ ෆ( ˶'ᵕ'˶)ෆ ̖́-どんどん湧いてくるのでガンガン文字に起こしていきます……!!!もっと色んなキャラと会わせたいんですけどねっ!! (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 私このお話すごく好きです!めっちゃ応援してるので頑張って下さい!! (2023年1月4日 1時) (レス) @page25 id: 6e1da832f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もなか | 作成日時:2022年12月24日 11時

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