Episode.25 ページ27
一瞬私は呼吸するのを忘れていた。
「……A、大丈夫?何か言われたのか?」
幸い、世一に内容は聞かれていなかったようで、心配したような面持ちで話しかけられる。
『あっ、いや……べべ、別に……』
「そうか…?ならいいんだけど……」
なら良くないっ!!全然良くない…!!な、なんだよ夜部屋に来いって……!そーゆー事なの!?ねぇそうなの!?いやいや、私の心が汚れてるだけだよね、そうだよね……
私はハンバーグのことなんてすっかり忘れていて、世一はひたすら私の周りであわあわしていた。
ごめんよ世一……でも今はそれどころじゃないんだよっ!!
私が頭を抱えていると、凪くんと玲王くんがいつの間にか私のそばまで来ていた。
「……A、遅いから迎え来た。」
「何してんだよ、結構待ったぞ〜?って、なんでそんなに顔真っ赤なの?」
『あっ、ごごめ……こ、これはそのっ!!なんでもない早くハンバーグ食べよう冷めちゃうようんっ!!!』
私は顔の熱を覚ますように足早に席に着いた。
2人は頭にハテナを浮かべながら着いてきた。
世一はなにやら考え中みたいだ。
『ふぅーっ!食べよ食べよ!いっただっきまーす!!』
冷めたハンバーグを1口食べる。
「……どう?美味しい?」
『んっまーーいっ!!私はこれを食べるために生まれてきたんだね……』
「おー、いい食いっぷりだな!」
「Aが美味しそうに食べるから、俺もお腹すいてきた……でも咀嚼すらめんどくさい……」
凪くんはそう言うと、私の隣の席に腰かけてだらーんと体を伸ばした。
『うーん、しょうがないな……はい、あーんっ!!』
1口ぐらい上げてもいいよね!私もドケチじゃないんだから……あ、でもこれ関節キスだっ!?
そう思い手を引っ込めた瞬間、凪くんではなく玲王くんが、私のフォークにかぶりついた。
「あっ……玲王。」
「ははっ、冷めてる!」
でもAにあーんしてもらったから全然美味い!と玲王くんはイタズラに笑った。
アッ、笑顔が……眩しすぎる。これに落ちない女いるのねぇ!?いねぇよなぁ!?((
『玲王くんにあげるなんて言ってないんだけど!?』
「玲王…………許さない。」
凪くん意外と食いしん坊?ハンバーグそんなに食べたかったのかな?
『はい、今度は取られないでね?』
私は玲王くんに警戒しながら、再び凪くんにフォークを運んだ。
733人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒糖さまでーす - 良い (2023年3月29日 18時) (レス) @page18 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます(;;)めっちゃモチベになりました…!これからも頑張りますので宜しくお願いします(*´˘`*) (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» りおちゃんありがとうございます- ̗̀ ෆ( ˶'ᵕ'˶)ෆ ̖́-どんどん湧いてくるのでガンガン文字に起こしていきます……!!!もっと色んなキャラと会わせたいんですけどねっ!! (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 私このお話すごく好きです!めっちゃ応援してるので頑張って下さい!! (2023年1月4日 1時) (レス) @page25 id: 6e1da832f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作成日時:2022年12月24日 11時