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『え、』
やべ、言っちまった。どうしよ、引かれるかな、
『あ、ありがと……』
頭の中は不安でいっぱいだったはずなのに、君の笑顔でこんなにも気持ちが変わる。
マ「……ホンット、あずまって鈍感だよな。」
『え、そう、かな』
マ「まぁいいや、早く帰ろー。手当もしなきゃー」
『あ、絆創膏なら今持ってるよ。』
マ「でも、絆創膏で足りるか？結構ざっくり行かれちゃってるけど」
『応急処置だから、仕方ない。』
そう言って取り出したのは可愛いキャラクターが描かれた絆創膏。
いや、可愛いい！！！！！！
……わけねぇだろ！！
マ「おいおい、自分で貼ろうとすんなよ。俺が貼るから動くな。」
『えー、いいのに。』
暗くてもよく分かる。メッチャ肌白い。何なの？外出てる？ちゃんと。
マ「ハイよ。」
『私もマホトさんに貼ってあげる。』
マ「俺は怪我してねーよ？」
『お揃いだから。』
マ「へぇ。」
26歳の男がこんな絆創膏貼って大丈夫かね？
ただの変態じゃね？
『はい！OK』
マ「サンキュ。じゃあ、自転車の後ろ乗って」
『う、後ろ！？どこに行くの！？』
マ「決まってんだろ、お前の家だよ」
『う、うぇ？』
マ「早く帰るぞ！」
『は、はい。』
自転車の二人乗りかぁ、んー、やっぱり青春だなぁ……
懐かしーって言ったってやった事ないけど笑
でもリア充がやってるのを見たことはある。
しかもここは下り坂。
『この長い長い下り坂を〜』
マ「君を自転車の後ろに乗せて〜」
『ブレーキいっぱい握り締めて〜』
マ「ゆっくりゆっくり下ってくぅーー！！！」
『近所迷惑！』
マ「歌い始めたのあずまだから！」
この歌を歌ってしまうのはあるあるなのかもしれない。
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作者名：はいですくわーく | 作成日時：2019年4月5日 11時
