２人きり ページ5
野坂「どう？美味しい？」
「う、うん……」
私は悠馬くんが取ったご飯を食べていく。皆はそれを見たのか、箸を落とす音が聞こえてきた。
ご飯が食べ終え、15分程空き時間ができた。早めに練習に出る者もいたが、私達は部屋の場所の確認の為、監督と一緒に廊下を歩いていた。
趙「ところで〜Aさんは選手として入りますか？それともマネージャーとして？」
「それ、選べるものなんですか。勿論マネージャーですけど」
選手なんて無理無理。皆の足を引っ張るだけだから。
野坂「Aが望むなら選手でも良いけど」
趙「それではAさんはこれで正式にマネージャーになったという事で」
そんな事を話していると、部屋の前に着いたらしい。悠馬くんに此処だよ、と言われた。
趙「ではごゆっくり〜」
部屋に入るなり、監督は出て行ってしまった。部屋の中は、私と悠馬くんの2人しかいない。
部屋には、ベッドと机がそれぞれ2つずつあり、まあまあ広い部屋だった。
野坂「さてと、Aとやっと2人きりになれた」
悠馬くんは私の荷物を私の机の上に置いた。そして、私にジリジリと迫ってくる。
思わず後ずさりすると、悠馬くんの方の机に体がついた。もう逃げられない。
悠馬くんは机に手をつき、顔を近付けてくる。私は体を反らせた。
野坂「はあ。そんなに僕の事が嫌い？」
悠馬くんの溜息が首筋にかかり、顔が熱くなるのが自分でも分かる。悠馬くんはふふと上品に笑った。
野坂「顔、真っ赤だよ」
「ゆう、ま、くん」
悠馬くんが答えようと口を開きかけた時、部屋のドアがガチャリと音を立てて開いた。助かったーーー
吹雪「2人共、そろそろ練習が……あ、ごめん、邪魔しちゃったね」
吹雪さんは申し訳無さそうに出て行ってしまった。ああ、私の救世主吹雪さんが……。
でも悠馬くんは私から離れてくれた。そして、練習いこっか。といつも通りの調子で言ってきた。
ドアを閉めた吹雪は、1人廊下を歩いていた。
(やっぱり間違いない……野坂くんとAちゃんは本当の兄妹では無い。よし、そうと分かったら僕も積極的に行かせて貰うから。)
一方野坂は練習の準備をしていた。
(吹雪さん、わざとですよね。バレバレですよ。Aは渡しませんから。誰にも。)
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氷の疾風(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» おおー。すっっっごく嬉しいです！！これからも更新頑張っていきます！！ (2019年10月20日 0時) (
レス) id: 61b7fc8a8d (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - うおぉ、すっっっごい俺得な神作品を見つけてしまった…！作者様の文才が羨ましいですね……これからも応援してます！ (2019年10月19日 21時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 氷の疾風さん» お返事ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2019年9月3日 19時) (レス) id: 9f238923bb (このIDを非表示/違反報告)
氷の疾風(プロフ) - のあさん» 好きと言って頂けてとても嬉しいです！ご期待に添えられる様頑張ります！ (2019年9月3日 13時) (レス) id: 61b7fc8a8d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 好きです！楽しみにしてます！ (2019年9月2日 21時) (レス) id: 9f238923bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷の疾風 | 作成日時：2019年6月22日 16時
