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【待ち合わせの場所にて】

『先に着いちゃった…』

これで少しは一歩前進…「どうしたの?こんなところに呼び出して。」

『ううん。聞きたいことがあって』

「うん?」

『何で要くんに変装してたの?きんとき』

きん「…何のこと?」

『なかむと喧嘩してたでしょ肝試しの時』
『その時なかむの手にはミサンガがあった。』
『そしてきんときの姿も見えた。』
『会った時に要くんじゃなかった雰囲気からさ』
『多分きんときなんだろうなって』

私は聞いた。

『……要くんは誰なの?』

と言った瞬間きんときはその場に座り込んだ。

キン「バレちゃった、か…」

その青い瞳に沈まれそうだった。
こんな悲しい瞳。見たことない。

キン「偽物を演じててごめんね。」

『いいの。なんでこんな事をしたの?』

泣かない。私は泣かない。

キン「真実を話そうか」

『うん…』

キン「……要くんに頼まれたんだ。」



きんときside

『え?何ですかこれ…』

そのカバンには変装する為のものがたくさん入っていた。

「これを着て、Aに会って欲しいんだ。」

『…なんかあったんですか』

「……Aは昔の俺にばっか縛られてる」

「あの子を救って欲しいんだ。」

『なんで、自分で行かないんですか?そんな大切なこと出来ませんよ…』

「……今の俺は昔の俺じゃないんだ。だから会えない。」

『…』

「Aには幸せになって欲しいんだ。」
「周りの人間の人と…」

【たとえ今の俺じゃなくても。】


分かったんだ。
この時貴方は恋をしていることを。
両想いでも、自分から離れたんだ。
今の自分は昔の自分ではないから。
こんな悲しいことはあるのか…

今の自分のことを好きになって欲しいんだ。

俺もAのこと好きだけどこの人には負けるよ…
こんな悲しくて切ない恋はない。
俺の恋はいいからこの人に結ばれて欲しい。

……どの立場から言ってんだろ俺。

俺も結ばれたいよAと。
でも…あなたに幸せになって欲しいんだ。

『………………分かりました。引き受けます』

この役は責任重大だ。
結ばれるべきなのは貴方なんですよ。
決めつけるような言い方だけどさ…



でも。


俺も結ばれたかったなぁ……

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作品ジャンル:恋愛
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しとぽん(プロフ) - ラナさん» さっきもう続き書こうとして消しちゃいました笑褒められるとやる気がとてつもなく出てきます笑笑ありがとうございます! (2019年12月14日 23時) (レス) id: 3f9b39489b (このIDを非表示/違反報告)
ラナ(プロフ) - 神絵師様ですか?!(ちょお母さ〜ん!神絵師様いるわ)))))すみません! (2019年12月14日 23時) (レス) id: 7600727fa4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しとぽん | 作成日時:2019年10月5日 17時

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