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26話 ページ27

私は君たちを守る。
死なせない。
【絶対に】

私はただ前に進んだ。

「敵1人……?軍勢前に進め!」

来た。
私は生きている意味をやっと知った。
だからもういい。

私はどんどん敵を切った。
赤い花が沢山咲いている。
とてもいい香りだ。

「な、なんだこいつ!」

こんな気持ちだったんだね。ママ……パパ……

大切な人を守るのってこんなに…
【辛くて悲しいんだろう。】

自分の命を犠牲にしてても
君たちには生きてて欲しい。

【愛してるから】

「な、何押されてるんだ!殺せ!」

『……くっ』

さすがに傷がついた。

【A…】

私思った。
私自身が
【生きている証だ。】

私は死んでも構わない。
でもその変わりに君たちがちゃんと生きてね

でも少しだけ思う。
【まだ生きたい。】

私は涙を流していた。
とても抑えられるような涙ではなかった。
拭ける暇もない。
ただただ前に赤い花が咲き誇ってるだけだった。
目の前は人形たちが倒れている。

後悔もある。
戦いに行く前に【愛してる】
って言いたかったな。
……言いたかったな。

『うわぁぁぁぁぁあ!』

泣き叫んでいた。感情もボロボロだ。
私の顔は殺気に満ち溢れているだろう。

でも……でも。
今までの命はとても尊い。
……大切だ。
私は命を無駄にしたとは思わない。思えない。

今までの生きる意味は【復讐】
でも君たちに会ってから……
君にあってから……
私の心そのものを変えてくれた。
【温かさの塊だよ】

もう一度君に……
【愛してる】って…
言いたいな。

『……ははっ』

私の心臓に鋭い刃物が刺さった。
これが【痛み】。
今までしたことがとても重く感じるね。

君たちに会えてよかった……
本当に……良かった……

私は最後の力を振り絞って。

【……ありがとう】
と言った。

彼女はそのまま倒れた。
彼女の各場所から赤い花が乱れながら咲いている。

口も足も…

でも

顔の所にはひとつも傷はない。

あるとしても今彼女がしている表情

それが1番心に傷つく事だろう。

とても凛々しく美しい。

彼女が最後に記憶した言葉は何だろうか。

【A……!】

きっと彼たちの声だろう。









〜end〜

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しとぽん(プロフ) - かなづきさん» 落ち着いたら更新しますね! (2020年8月17日 12時) (レス) id: 3f9b39489b (このIDを非表示/違反報告)
かなづき - り、リプ返ありがとうございます、、ぐすっ、、しとぽんさんの作品よずぎるぅ、、、次の作品もたのしみれずぅ、、(泣) (2020年8月15日 19時) (レス) id: e181100514 (このIDを非表示/違反報告)
しとぽん(プロフ) - かなづきさん» ありがとうございます! (2020年8月15日 18時) (レス) id: 3f9b39489b (このIDを非表示/違反報告)
かなづき - ねぇぇぇぇ!!めっっっちゃいい話泣きそう、、、うわぁぁあん!! (2020年8月15日 0時) (レス) id: e181100514 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しとぽん | 作成日時:2019年8月12日 20時

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