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14話 ページ15

私は、襲いかかった。
でも。
さすがに無理だった。

ら「そんな手が震えてて殺せると思う?」

『…へ?』

ら「説得力が無いよね。そんな表情までしてさ」

…そんな表情?

私は、刃物を落とした。
そして【泣き崩れた】。

ら「……過去の話でもする?」

…なんで?殺そうとした相手を温かく迎えられるの?

ら「…確かに俺は君の両親を殺したよ」

『…』

私は、黙った。

ら「でも、殺してはない。」

『……え?』

嘘だ……

ら「彼らは【事故死】」

『事故死?……』

ら「親族から見たら俺が殺したかもしれない。」

「でも真実は、戦場で死んだ。」

「彼ら2人は何万人を相手にして。」

「2人で戦ってくれた。」

『嘘だ…』

ら「嘘じゃない……」

『…私が…暗殺者になった意味が無いじゃない…』

ら「復讐する為だよね。」

『…そうよ』

『両親が居なくなってから、自分のためしか生きてなかった。』

たくさん依頼された人を殺して。
復讐できるチャンスを狙って……

ら「…じゃあさ。俺たちの為に生きてよ」

『え?』

そう言って彼はしゃがみ目をしっかり見て言った。

ら「…真実を知った以上これからすべきことは何?」

【自分の為に生きて今やるべき事をするんだよ。】

『……!』

その通りだ……。

ら「君はね。今すべき事は。俺らについて行くことだよ?」

『……笑』

『無論。分かってるわよ。』

そうだ。
両親は死んでも、私の近くで見守ってくれてる。
過去に囚われるんじゃなくて。
今を見なきゃ。
今すべきことを…
彼らと共に。

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しとぽん(プロフ) - かなづきさん» 落ち着いたら更新しますね! (2020年8月17日 12時) (レス) id: 3f9b39489b (このIDを非表示/違反報告)
かなづき - り、リプ返ありがとうございます、、ぐすっ、、しとぽんさんの作品よずぎるぅ、、、次の作品もたのしみれずぅ、、(泣) (2020年8月15日 19時) (レス) id: e181100514 (このIDを非表示/違反報告)
しとぽん(プロフ) - かなづきさん» ありがとうございます! (2020年8月15日 18時) (レス) id: 3f9b39489b (このIDを非表示/違反報告)
かなづき - ねぇぇぇぇ!!めっっっちゃいい話泣きそう、、、うわぁぁあん!! (2020年8月15日 0時) (レス) id: e181100514 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しとぽん | 作成日時:2019年8月12日 20時

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