第108話 ページ10
お妙さん以外知り合いに見つからずに、無事志村家の道場に着くことができた。
「Aちゃんはこれなんてどうかしら」
『あぁ!なんでもいいよ!着れれば!』
「そちらのお兄さんはしんちゃんの着なくなった物しかないから少し小さいかもしれないわね」
『大丈夫!』
私はそれを荒々しく奪うと、すぐに神威に着替えるように言った。
「なにこれどうやって着るの?」
『そっか...お前ずっとチャイナ服だもんな、お妙さん隣の部屋借りて着替えていい?』
「それは構わないわよ、でもAちゃん真選組の人達にはちゃんと連絡したの?」
『あとでちゃんとする!』
直ぐにでも変装させたかった私は神威を隣の部屋に走って連れていく。
「そんなに急ぐ必要あるの?」
『だってお妙さん家だったら近藤さんがどこから現れてもおかしくないんだぜ?』
「Aちゃん忘れてるかもしれないけど、俺がAちゃんの仲間と面識あるのは、栗色の髪の男といかにもモブって感じの数人だけだよ」
私は神威と合った時の事をよく思い出すと、確かに神威は近藤さんや兄貴と顔を合わせたことはなかった。
しかし、油断はできない。
『総悟は勘がいいからな...徹底的に変装しないと。ほら早く今の服脱いで──』
「もうぬいでるけど」
見ると、神威は上半身裸だった。私は目のやり場に困り、持っていた着物で顔を隠す。
『ちゃんと言ってから脱げよ...///』
「Aちゃんが急かしたんじゃん」
『たしかにそうだけど...えっと、じゃあまずはこれを羽織って...』
(細いとは思っていたけど、やっぱちゃんと筋肉ついてんだな...)
「そんなにいい体してる?俺」
『は?!別に真選組だってみんなそんなもんだし!///見慣れてるし!///』
自分の着替えも神威の服を着替え終わらすことが出来たが、髪型といい、髪色と言い、個性的すぎる。
『これじゃあまだ即バレだよな...』
「だったらこれとかどう?」
神威を見ると、どこで拾ったのかレンズにぐるぐるマークがついている丸メガネをしていた。
『ぶっ!!』
あまりの似合わなさに私は吹き出す。
「そんなにおかしい?」
『いや、神威がそんなふざけたもの付けてるの見たこと無かったからさ、でもさすがにそれじゃ変装仕切れてないよ』
すると遠くから声が聞こえてきた。
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闇染 - 総悟のかわいさ・・・。 (2018年10月13日 22時) (レス) id: 81cab5b818 (このIDを非表示/違反報告)
闇染 - 貴方は神ですか!?すごく面白いです! (2018年9月19日 18時) (レス) id: 81cab5b818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしのしの | 作成日時:2018年9月9日 22時